公共建築で受賞多数の建築家、森勝敏氏が手がけた貴重なホテル
ホテルは地上5階建て。なかに入れば、四季折々の草花が生い茂る庭が広がります。 |
オープンは1990年5月。建物は塔屋を中心に八角形に建物が配置され、渡り廊下でつながれています。メインとなる塔屋は2層吹き抜けの空間で、ドーム型の天井にはだまし絵が描かれ、その荘厳さはロビーウエディングの人気が高い、という点からでも理解できます。昨年、「大いなるやすらぎの場」をコンセプトに客室やスパ施設、チャペルなどを中心に全面リニューアル。中庭をイングリッシュガーデン風に整備し、四季折々に自然にふれる空間に生まれ変わりました。
スイートルームには天蓋付きキングサイズのベッドを導入し、ゆったり感を演出。 |
建築家、浜田幸康氏による究極のスパ空間
昨年の改装で新設したのがスパ「Royal oak spa」。設計はスパの達人、浜田幸康氏(P.D.S.アーキテクツ一級建築士事務所)が担当しました。同氏は数多くのスパを手がけており、ホテルは「ホテルニューオータニ大阪」や「帝国ホテル大阪」、「横浜インターコンチネンタルホテル」、ハウステンボスの「ホテルヨーロッパ」などラグジュアリークラスばかりです。また住宅と店舗も手がけており、その居住性とファッション性などをスパにもとり入れ、より快適なスパシーンを作り上げてきました。そうした発想を軸にスパを核とした客室との連動を含め、リラクゼーション空間を作り上げているのが同ホテルのスパです。
トリートメントは中国のオイルや香草を使用など、趣向を凝らしている。 |
スパにあるリラクゼーションルーム。壁には水が流れ心地よい水音が眠りを誘います。 |
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