大人の社会見学！大阪ガス・読売新聞(3ページ目)

読売新聞高石工場（大阪オール印刷高石工場）

工場に入ったとたんにお出迎えしてくれた「ヨミー」くん。ゆるキャラですが、なんとちゃんと喋って、ご挨拶してくれます！

ガス科学館の次は「読売新聞グループ　大阪オール印刷（株）高石工場」（大阪府高石市高砂3丁目40番地。大阪ガス科学館より徒歩約10分ほど）を見学しました。入館前に記念撮影をすると、まずは「新聞がみんなの家庭に届くまで」というビデオを鑑賞したり、アルミニウムで出来た刷版（印刷の原版）などについて説明を受けます。

講義をうけたあとは、さっそく工場内を見学。工場内に入ったとたんに耳をつんざくばかりに鳴り響くのが、輪転機のすさまじい稼働音。

給紙場（紙を供給するところ）です。コンピューターや制御装置が並んで、いかにも工場！という雰囲気たっぷり。お父さんの背中もステキです。

高石工場では、40ページの新聞を、毎分最高約1500部のスピードで印刷するという最新型の高速輪転機が2セット10台あるそうですが、その大迫力の音響と、次々と目にもとまらぬ早さで刷り上がっていく新聞の波・波・波には、心底驚かされます。

とくにガイドが面白かったのが、新聞に刷られる超巨大なトイレットペーパーのような巻き取り用紙で、重さは約1.2トン、長さにすると約16キロメートルもあるとか。

使い終わったあとの芯です。軽いように見えますが、鉄で出来ているそうで人間の手では運べません。トロッコに乗せられて回収されて、また再利用されます。

これだけ大量の紙ですが、高速輪転機にかけると、わずか20～30分程度で印刷してしまうそうで、さすがは毎日1000万部を発行して「世界最大の発行部数を誇る新聞」としてギネスブックに掲載されている読売新聞といったところでしょうか。そのスケール感に圧倒されます。

この他にも紅色、藍色、黄色の巨大なペンキ缶からインクが吸い上げられていく様子や、梱包場で新聞が見事に梱包されていく様子などを見て、最後にはお土産として「読売新聞　高石工場見学記念新聞」（入館前の記念写真がトップ画像です）という号外（？）を頂いて帰りました。

読売新聞は日本全国各地の工場で作られていますが、時折コンテストが行われるそうです。高石工場は非常に優秀な成績を収めているそうですが、並べられている他工場の新聞を見ても、素人にはさっぱり違いがわかりません…。

普段はなかなか見ることができない新聞制作の現場を体験することで、毎日毎朝見ているはずの新聞の見方が変わります。これぞ産業観光、「大人の社会見学」の醍醐味でしょう。大阪商工会議所主催による大阪産業観光ツアーは全6回開催されますが、今後も順次、体験レポートをお送りします。請う、ご期待ください！（※大阪オール印刷（株）高石工場では、新聞印刷工場見学が申し込みできます。お申し込みについては以下のデータをご参照ください。）

＜DATA＞
■大阪オール印刷（株）　高石工場
新聞印刷工場見学　お申し込み方法
○所在地：大阪府高石市高砂3-40
○受け入れ対象：小学校4年生以上（応相談）
○受け入れ人数：2名～90名程度
○見学できる日：月曜～金曜日 （祝日、年末年始をのぞく）
○見学開始時間：午後1時05分から（夕刊印刷時間帯）
○所要時間：約1時間45分
○お申し込み・お問い合せ：072-268-3811
見学希望日の1ヶ月前までにお電話にてご予約ください。
学校もしくはグループ名、責任者名、電話番号、人数をお知らせ下さい。
小規模な工場でございますので複数からのお申し込みがあった場合は、
ご希望にそえない場合もございます。ご了承ください。
○アクセス：JR羽衣線東羽衣駅
または南海本線羽衣駅から自動車で約15分
阪神高速湾岸線浜寺(北方面)
または泉大津(南方面)出口から約10分
○地図：Yahoo!地図情報
○HP：大阪オール印刷株式会社