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「大阪三大夏祭り」に行こう!(後編)(2ページ目)

前回のガイド記事「大阪三大夏祭りに行こう!」の後編です。今回は日本三大祭の「天神祭」の陸渡御と船渡御、風雅な夏越祓神事と勇ましい神輿渡御が見物の住吉祭をご紹介します。熱い大阪の夏を堪能してください!

執筆者:陸奥 賢

100隻以上の船が行き交う
世界最大の水上祭「天神祭・船渡御」

総勢3000名以上が参加するお渡り・陸渡御が終わると、次はいよいよ天神祭のクライマックス「船渡御」です。天神祭というのはさまざまな講(同業組合や宗教的な結束団体)が御奉仕するのですが、船渡御も、講それぞれが船を出して、御鳳輦船(御神霊を乗せた船)をお迎えします。その数は100隻以上で、約10000人以上もの講員が乗り込みます。天神祭・船渡御が「世界最大の水上祭」といわれる所以です。

大川を舞台に繰り広げられる船渡御。対岸の毛馬桜ノ宮公園全域に、お楽しみの屋台が延々と並びます。
船渡御は大川流域で行われるのですが、一番下流は天神橋で、そこから天満橋~川崎橋~桜宮橋(銀橋)~源八橋~都島大橋を経て、一番上流にある飛翔橋までの約4キロほどを、橋を目安にして、行ったり来たりを繰り返します。見学ポイントとしては橋の上からの眺めが素晴らしいのですが、身動きが出来ないほどの大混雑になることもしばしばです。比較的混雑が少ないのが一番上流にある飛翔橋で、個人的にはこちらでの見学をオススメします。

奉納花火が打ちあがる頃が天神祭・船渡御のクライマックス。花火の見えるポイントは、人が密集して身動きが取れなくなりますので要注意。
また大川の沿岸部は毛馬桜ノ宮公園という大阪市営公園で、そこから見学することが可能です。しかし100万人以上が集まる大イベントですので、公園全体がすでに大混雑。船渡御が始まる数時間前から席を押さえる必要があります。公園内では屋台などがたくさん出るので、祭りの雰囲気と、食べる楽しみは味わえます。

花火が終わると船渡御も終了。燈明を川面に輝かせて、悠然と漂いながら船は乗船場へと戻っていきます。
夕闇の中から始まる船渡御ですが、日が完全に落ちきるころになると水都祭(7月25日夕方19時30分~21時予定)が開催されて、約5000発の奉納花火が打ち上がります。花火が上がると祭気分もいやがうえにも大盛り上がり。最高潮のクライマックスを迎えて、船渡御が終了します。

境内に戻って静かに安置される鳳神輿と玉神輿。昼間の威勢のいい祭の喧騒が夢のように感じられます。
船渡御が終わってからは一団の「おかえり」があって、大阪天満宮境内では深夜に至るまで催太鼓やだんじりの龍踊りが奉納されます。大部分の観客は帰ってしまって、境内の人も少ないのですが、熱狂的な「祭りのあと」の余韻が感じられて、これまたオススメの光景です。過ぎ行く、なにわの夏の風情に浸ってください。

<DATA>
■大阪天満宮 天神まつり
○日時:7月24日(宵宮)、7月25日(本宮)
○住所:大阪市北区天神橋2-1-8
○アクセス:JR東西線「大阪天満宮駅」3号出口から南へ徒歩5分
○地図:Yahoo!地図情報
○HP:大阪天満宮
※ガイド記事は過去のデータを参考に作成してあります。2008年度のイベント内容につきましては、諸事情等で変更になる場合がありますので、予めご了承ください。

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