大阪キタは京阪神の交通要所になるターミナル・シティ

近年、開発が進む西梅田・オオサカガーデンシティ。ハービスOSAKA、ハービスENT、ハートンホテル西梅田、ホテルモントレ大阪といったビジネス施設が集積。建設中のプリーゼタワー(屋上にタワークレーンが乗っているビル)も見えます。
大阪キタといっても、その定義は色々とあるようですが、一般的にはJRでいえば大阪駅、大阪市営地下鉄・阪急電鉄・阪神電車でいえば梅田駅界隈が大阪キタの中心的エリアと考えられています。JRと地下鉄・私鉄で駅名が違うのでややこしいですが、これらは地下街で連結して1つの巨大ターミナルを形成しています。

JR大阪駅前ビルのアクティ大阪です。B2F~15Fが大丸百貨店で19F~26Fがホテルグランヴィア大阪となっています。
ちなみに東京始発のJR東海道新幹線は新大阪駅が終点ですが、この新大阪駅はじつは大阪駅・梅田駅から約3キロほど北にあります。大阪キタへはもう一度、JR大阪駅行きか、地下鉄梅田駅行きに乗り換える必要がありますので要注意です。

大阪キタのカラーを一言で説明するなら、ターミナル・シティといった言葉が一番わかりやすいでしょう。鉄道交通網が発達して京都・兵庫・大阪市内のアクセスにすこぶる都合が良い。大阪の空の玄関口が関西国際空港だとすると、大阪キタは陸の玄関口です。

そもそも梅田は1874年(明治7年)に国鉄の大阪駅が開業したことが都市のはじまりでした。何もない土地で、沼地を埋めて田んぼにしたので埋田(うめだ)と呼ばれて、それが転じて梅田という地名になったのですが、駅から町の歴史が始まったことは大阪キタの都市の性格に多大な影響を与えています。

阪神電車・梅田駅と連結する阪神百貨店。地下1階のイカ焼きは行列が出来るほど有名。阪神タイガースショップは8階売場にあります。
関東方面や京阪神間とのアクセスが良いことからサラリーマンご用達のビジネス・シティになって、超一流のハイクラスホテルも多く、また京阪神間の買物客が大勢集まるショッピング・シティといった側面もあります。1726年に大阪ミナミ・心斎橋で創業の老舗百貨店・大丸、高級志向で女性のファッション・トレンド発信地の阪急百貨店、庶民派で阪神タイガースグッズも販売されている阪神百貨店といった特色のある総合百貨店が3つも集まって、見事なデルタ地域を形成しています。

梅田スカイビル・空中庭園展望台より。日本の夕陽100選にも選ばれた大阪屈指の夜景スポットです。
そのデルタ地域の外側に無数のショッピングモールが集まって、北側にヨドバシカメラ梅田店。東側に大観覧車のあるHEP(阪急エンターテイメントパーク)やカラオケ、飲み屋街が集まる阪急東通商店街。南側に西日本最大規模の大型書店ジュンク堂が入った堂島アバンザ。西側に近年、開発が進んでエレガントな都市景観を形成するオオサカガーデンシティや空中庭園展望台の梅田スカイビル……などが取り囲んでいます。

日本最大の集客を誇る地下の街という意外な側面も

アクティ大阪と阪急百貨店を結ぶ交差点。高架の上はJR大阪駅でひっきりなしに電車が行き来してます。ターミナルシティの大阪キタらしい光景です。
また忘れてはいけないのがこれらのショッピングモールのほとんどを連結する超巨大な地下街の存在。ホワイティうめだ、ディアモール大阪、阪急三番街、堂島地下センターといった地下街が連結して、大丸、阪急、阪神百貨店はもちろんのこと。JR大阪駅と北新地駅、阪急電鉄の梅田駅、阪神電車の梅田駅、市営地下鉄の梅田駅、東梅田駅、西梅田駅と都合7つの駅への行き来が可能です。

とくにホワイティうめだは1日の利用客がなんと60万人で、これは日本最大の集客を誇ります。地下を巡っているだけで日が暮れそうですが、地下街は真夏や真冬、台風の中でも快適に移動や買い物が可能という大きな利点があります。地下を制するものは大阪キタを制す……じつは大阪キタは地下の街といっても過言ではありません。

さて、大阪キタについてのご紹介はこれぐらいにして、次は大阪ミナミについてご紹介しましょう、次ページをどうぞ。