複合文化施設「萌-ho-」～長屋再生複合ショップ「惣-so-」
 |
| おはらい筋のランドマーク「榎木大明神」の石段の上からと下からのショットです。推定樹齢650年を越えるという巨木な榎木で、今もって参拝者の姿は途絶えません。時代を経ても輝きを失わない「空堀」という町の美しいシンボルといえます。 |
空堀地区には、いくつかメインストリートともいうべき表通りがあるのですが、そのうちのひとつが空堀地区の南北を横断する「おはらい筋」です。平安時代の後白河法皇、後鳥羽上皇が熊野詣をするさいに清めの儀式（おはらい）をしたことに由来する・・・という由緒正しい通りですが、このおはらい筋（熊野詣）のさいに旅人たちの目印となったのが「榎木大明神」で、この傍らには大阪が生んだ天才作家・直木三十五の代表作「南国太平記」の石碑があります。
![]() |
| 直木三十五記念館を擁する「複合文化施設 萌-ho-」です。隣にある児童公園「桃園公園」が直木三十五が通っていたという桃園小学校の跡地です。 |
じつは空堀地区は直木三十五ゆかりの土地としても知られているのですが、その直木三十五を讃える文学記念館を擁しているのが空堀の「
複合文化施設 萌-ho-」です。榎木大明神の「おはらい筋」から真っ直ぐ南に下ると桃園公園という児童公園があって「萌」はその傍らにあります。ただの文学記念館だけではなくて「練」と同じようにアート雑貨や自家製の天然酵母パン、手づくりパスタの店なども入っている多文化交流の複合施設です。
![]() |
| 「長屋再生複合ショップ 惣-so-」です。近所の小学生が石蹴りをしながら並んで家路を急いでいました。今回の空堀散策の中で、ぼくが最も空堀という町の魅力をふつふつと感じた、心温まる光景でした。 |
「おはらい筋」をさらに南に下り、「はいからほり商店街」（空堀商店街）を越えると、次に見えてくるのが明治時代の長屋を改装したという「
長屋再生複合ショップ 惣-so-」です。「練」「萌」などと同じようにアンティーク・アクセサリー、美容室、いなり寿司の専門店など5店舗が入った複合ショップですが、この「萌」「惣」も「練」と同じく「からほりまちアート」のさいにはイベントの主要舞台となります。
「からほりまちアート」の舞台となる空堀地区は、坂道など起伏が多い上に、かなり広い界隈ですので、歩いていると結構な運動量になります。「ちょっと歩きつかれて小休止したいな」というさいは、これらの「練」「萌」「惣」がイベント散策のアクセスポイント、息抜きの休憩場所として大いに使えます。ぜひ利用してみてください。
![]() |
| 昨年度の「からほりまちアート」から。「アートの秋」「芸術の秋」に相応しいイベントです。ぜひ空堀の町に繰り出して「まち」と「アート」を遊び尽くしましょう。写真提供：からほりまちアート実行委員会/撮影：須山直哉氏 |
さて、はなはだ簡単ではありますが、ガイドの散策とともに「空堀地区」「からほりまちアート」について色々とご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか？ この他にも今年の「からほりまちアート」では10月27日（土）の夜に雲雷寺でのJAZZライブや
高津神社での薪能といった中夜祭のイベントも予定されています。（詳しいイベント内容につきましては
公式サイトをチェックしてください）。例年以上の盛り上がりで期待大ですが、イベントのみならず、空堀地区界隈には大阪が生んだ天才大衆作家・直木三十五ゆかりの土地、大阪庶民の「心のふるさと」ともいっていいような昭和レトロの光景が数多く残っています。秋の週末のちょっとした散策に空堀地区を訪れてみてください。きっと忘れられない大阪体験になることでしょう。
1p 「空堀地区」「からほりまちアート」について
2p 「からほり御屋敷再生複合ショップ 練-len-」（イベント総合案内所）
3p 「複合文化施設 萌-ho-」「長屋再生複合ショップ 惣-so-」■大阪 空堀地区 からほりまちアート■
○場所：大阪市中央区 空堀地区界隈
○日時：2007年10月27日(土)、28日 (日)
11：00～17：00
（27日のみ17：00～21：00に中夜祭開催）
○料金：散策無料
○問合せ先：
からほりまちアート お問合せ○アクセス：大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線「松屋町」徒歩約1分
○地図：
Yahoo!地図情報○HP：
からほりまちアート※イベント内容につきましては天候、その他の諸事情等で変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
