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バレンタインに行くディープ大阪・新世界!(2ページ目)

お洒落なレストランを予約して……というような定番デートもいいのですが、たまにはこんなデートプランはいかが?じつはいまコテコテのディープ大阪・新世界が恋愛スポットとして静かなブームなのです!

執筆者:陸奥 賢

新世界・ジャンジャン横丁へのアクセス

通天閣の真下にある「王将記念碑」。「銀が泣いている」の名言や村田英雄の大ヒット曲「王将」のモデルとなった大阪が生んだ天才棋士・阪田三吉を顕彰するものです。
東京人の心のよりどころが東京タワーなら、大阪人の心のよりどころは通天閣。新世界というのはこの通天閣を中心として形成された歓楽街です。

そもそも通天閣の界隈は江戸時代には何もないただの荒地でした。その荒地に1903年に内国勧業博覧会(いまでいう万博のようなもの)の開催が決定して、突如として煌びやかで最新鋭のテーマパークができたので「新世界やなぁ!」という当時の大阪民衆の驚きの声が、そのまま町の通称として広まりました。「新世界区」とか「新世界町」という住所はなくて、正式には「浪速区」の「恵美須東1丁目~3丁目」となります。アクセスとしては大阪市営地下鉄・恵美須町駅または動物園前駅(大阪キタの中心地・梅田駅からは約20分。大阪ミナミの中心地・なんば駅からは約7分ほど)がもっとも近い公共交通機関です。

新世界名物の串カツ屋の老舗「だるま」です。土日の昼間などは観光客やカップルたちで、ご覧の通りの大行列となります。
ジャンジャン横丁はその新世界界隈にある商店街で、正式には「南陽通商店街」といいます。戦後間もない頃の新世界界隈は芝居小屋やお茶席が軒を連ねて立ち並んでいたのですが、それらの店を案内する呼び込みが、三味線をジャンジャンと鳴らして客寄せをしていたことから商店街の通称になりました。「新世界」にしろ「ジャンジャン横丁」にしろ愛称がそのまま通称となったわけですが、大阪人らしい洒落たネーミング・センスといえます。

そんなジャンジャン横丁を歩いてみると、串カツ屋や囲碁将棋クラブなどが立ち並んでいて、「これぞ大阪の下町!」ともいうべき懐かしい光景が見られますが、そんな昭和レトロな商店街に、突如として現れるのがこちらの「誓いの鍵」。

誓いの鍵~新・世界の中心で愛を叫ぶ~

新世界・ジャンジャン横丁に突如として現れたピンクのハート型のオブジェ……これが「新・世界の中心で愛を叫ぶ」こと「誓いの鍵」です。
「誓いの鍵」といえば、恋人同志がふたりの名前を刻んだ「誓いの鍵」をロックすることによって、その愛が永遠に深く結ばれる……というもので、神奈川県の観光スポットの湘南平の誓いの鍵がとくに有名ですが、なんとそれが新世界のジャンジャン横丁の中にひっそりとあります。しかもよく見ると「新・世界の中心で愛を叫ぶ!」という、何だかどこかで聞いたことのあるようなタイトルが……。

相性診断器「運命の赤い糸!」です。どっからどうみても水道管のパイプですが、ハートマークのシールがお洒落ポイントです。
さらに商店街を進むと「誓いの鍵」の隣には「運命の赤い糸!」なるタイトルが名づけられた摩訶不思議な物体も。パイプのようなものから左右にそれぞれ真っ赤な糸が5本づつ垂れ下がっていて、説明書きを読むと「相性診断器」と書かれています。要するに男性と女性で右と左の赤い糸を選んで引っ張って、それが合致すれば相性バッチリ!……ということのようです。

赤ら顔のおっちゃんたちが笑いながら歩いていく商店街の中に点々と星型イルミが……「ジャンナリエ」です。
さらにさらに商店街の中をよく見てみると、青い星型のイルミネーションがあちこちに掲げられていることにも気づきます。実はこれは「ジャンナリエ」というイルミネーション・イベント(2007年11月29日~2008年2月14日まで)だそうで、これまたどっかで聞いたことのある名前のイベントです。

基本的には大阪のおっちゃんおばちゃんの町のジャンジャン横丁に、一体なぜこんなハイカラ(?)な物体の数々が……。その答えは次ページで!
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