市内交通の種類
ベルリンのSバーン |
大・中都市にあるSバーンは、ドイツ鉄道(DB)が運行する都市近郊電車。市内から郊外の各方面へ走っていて、市の中心部では地下を通っていることも多いです。S1、S2……というように、各路線は番号で区別され、路線ごとに色分けされています。
■Uバーン U-Bahn(ウーバーン)
Uバーンはベルリン、ハンブルク、フランクフルト、ミュンヘン、ニュルンベルクにある地下鉄で、各市が運営しています。市の中心部以外では、地上を走ることも。Sバーンと同じく、各路線はU1、U2……と番号、色で区別されているので分かりやすいです。
街中を走るミュンヘンのトラム |
多くの都市で走っている市営の路面電車。トラム、またはシュトラーセンバーンと言います。利用法はSバーンやUバーンとほぼ同じ。車内からは町の景色を眺めることができ、楽しい電車です。
■バス Bus(ブス)
バスは路線網が複雑で、町により乗降口の場所や乗車券の買い方が違うこともあり、地元の人以外が使いこなすのはなかなか難しいもの。しかし中にはバスでしか行けない観光スポットもあります。事前によく下調べをし利用することができれば、行動の範囲もずいぶん広がります。
市内交通機関の切符は全て共通
Sバーンはドイツ鉄道、それ以外の市内交通機関は各市の運営ですが、切符は全て共通。同じ切符で全ての市内交通を利用できます。移動距離、移動回数により、どの種類の切符を買うのが良いかが決まってきます。料金はだいたい、市の中心部から周辺に向かって円状に分けられたゾーンにより設定されていて、ゾーンの数字(またはアルファベット)が大きくなるにつれ高くなっていきます。目的地がどのゾーン内にあるかを確認し、購入する乗車券を選びましょう。ドイツ市内交通の料金システム |
ドイツでは、このようなゾーンによる料金区分がされている町が多い |
■片道切符 Einzelfahrt(アインツェルファート)
ゾーンにより片道の料金が設定されています。ほんの数駅しか乗らない場合はKurzstrecke(クルツシュトレッケ=短距離)といって、ゾーンに関係なく設定されている安い料金区分があります。例えばベルリンでは、Sバーン・Uバーンでは3駅以内、トラム・バスでは6駅以内の移動ならどこのゾーンでもこのKurzstreckeが適用されます。
■1日券 Tageskarte(ターゲスカルテ)
使用を開始した時点から翌日の早朝(午前3時まで、午前6時まで、など町により異なる)まで乗り放題の切符。ゾーンにより料金が設定されています。片道切符を3回買うなら1日券を買った方が得、という場合がほとんど。また町によっては、3日券 3Tage-Karte(ドライターゲカルテ)があるところもあります。
■グループ券 Gruppenkarte(グルッペンカルテ)/Partnerkarte(パートナーカルテ)
1日券には、Gruppenkarte(グルッペンカルテ)またはPartnerkarte(パートナーカルテ)という、5人まで一緒に使えるグループ券もあり、1人ずつ買うより割安になります。
■長期有効の券
1週間有効のWochenkarte(ヴォッヘンカルテ)、1ヶ月間有効のMonatskarte(モナーツカルテ)もあり、1都市に長く滞在する場合に便利です。町により、1週間券は月~日曜まで有効の場合と、曜日に関わらず使用開始日から1週間有効の場合、1ヶ月券もその月の1日~月末まで有効の場合と、日にちに関わらず使用開始日から1ヶ月間有効の場合があります。
町ごとに異なる料金体系の詳細は以下の各ページをご参照ください。
BVGベルリン市内交通(英語)
MVVミュンヘン市内交通(英語)
HVVハンブルク市内交通(英語)
VGFフランクフルト市内交通(ドイツ語) フランクフルト市内の料金はグループ「3(A)」
次のページでは、切符の買い方、電車の乗り方についてご説明します。