カーニバルはこんな風に盛り上がる!
子供たちも仮装してカーニバルに参加 (C) Stadt Mainz |
そんなカーニバルの1番の見ものは、クライマックスの「バラの月曜日」に行われるパレード。仮装行列や凝った装飾がされた山車が町中を練り歩き、沿道に集まった人々にお菓子を投げ配ります。特にラインラント地方のカーニバル3大都市で行われるパレードは、数キロメートルにわたり、見物客の数は数十万~百万人にも上るという大規模なもの。人々は両手を上にあげ、「Kamelle(カメレ)!!」と叫びながらお菓子をを請い、上から降ってくるアメやチョコレートを集めます。
パン屋さんにずらっと並ぶ「ベルリーナー(クラプフェン)」。カーニバルの日は飛ぶように売れる |
カーニバルの主なイベント
毎年移動するカーニバルの日程ですが、曜日は木曜~次の週の火曜と決まっています。■女のカーニバル(Weiberfastnacht/Weiberfasching)
カーニバルのイベントには多くの人が集まり盛り上がる (C) Stadt Mainz |
またオフィスや町中では、ハサミを持った女性たちが男性のネクタイを切る(!)という習慣が。そのため男性たちには、この日はお気に入りのネクタイをしていかないことが推奨されています(笑)。特にラインラント地方では「女のカーニバル」は重要な日。お昼には仕事納めをし、お店もみんな閉まり、午後からは祝日状態になります。
■バラの月曜日(Rosenmontag)
カーニバルが最高潮に達する日。上でご紹介したとおりラインラント地方では大規模なパレードが行われ、「女のカーニバル」同様、半祝日の扱いとなります。
■カーニバルの火曜日(Fastnachtsdienstag/Faschingsdienstag/Veilchendienstag)
カーニバルの期間を通して大小さまざまなパレードが行われる (C) Stadt Mainz |
その他の地域でもカーニバルのお祭りはまだ続きますが、ラインラント地方では徐々に終幕へと向かい、夜には藁人形を燃やす慣わしが。これにはカーニバルの期間中、遊び過ぎた責任を藁人形に転嫁して燃やしてしまおう、という意味合いがあります。
■灰の水曜日(Aschermittwoch)
どんちゃん騒ぎをしたカーニバルが終わり、断食が始まる日。この日は伝統的に魚を食べる習慣があり、レストランでは魚の特別メニューが用意されています。
※以上は主なイベントの流れですが、メインのパレードが行われる曜日は地域によって多少の違いがあります。
ガイドはドイツのカーニバルを初めて体験した時、かなりの衝撃を受けました。普段はどちらかというと物静かな印象のあるドイツ人ですが、カーニバルとなると、子供だけでなく大人もみんな本気で大騒ぎ。仮装したり顔にペイントをしたりして、普通に電車に乗っている大人がたくさんいるのにもびっくりしました(笑)。カーニバルは「ばかげた事をしてとにかく楽しもう!」というノリのお祭り。でもドイツ人の中では、そんなカーニバルの大ファンの人と、そうでない人に分かれるのも事実です。お祭り騒ぎが好きな方は、ドイツの楽しいカーニバルが気に入るはず! ぜひ参加して、一緒になって羽目をはずしてみてください!
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