カトリック色の強い地域で祝われるカーニバル
マインツの大規模なカーニバルパレード (C) Stadt Mainz |
カーニバル(Karneval)はもともとカトリック教のお祭り。そのためドイツでは、カトリック色の強い西部と南部でカーニバルが盛大に祝われます。中でも最も規模が大きく有名なのは、西部のラインラント地方にあるケルン、デュッセルドルフ、マインツの3都市。
カーニバル期間中は、たくさんのイベントが開催される (C) Stadt Mainz |
南部のバイエルン地方では、カーニバルはファッシング(Fasching)と呼ばれます。ラインラント地方ほどではありませんが、こちらでも人々は仮装をして出かけ、町はパーティー会場と化します。
また南西部のカーニバルはファスネット(Fas(t)net)と言い、木でできた仮面をつけて伝統的なパレードを行います。
カーニバルは断食期間に入る前の“食べ収め”
町は派手な仮装をしている人がいっぱい! |
カトリック教では、春のイースター(復活祭)前に46日間の断食が行われてきました。その断食節に入る前に楽しい祭りを祝い、肉や乳製品をできるだけたくさん食べておこう、というのがカーニバルの始まりだったのです。しかし今ではその元来の意味はだいぶ薄れ、“とにかく食べて飲んでパーティー三昧!”というイベント色が強くなっています。また、もともとカーニバルを祝う習慣のなかった北部や東部の地域でも、規模は小さいながらも「カーニバル」と称したイベントを行うところが増えてきました。そんなことからも、この行事の意味合いが変わってきていることがうかがえます。
それでは次のページでカーニバルの祝い方をご紹介しましょう!