道具を見せて、小さな庭空間を演出する。(2ページ目)

テーブルに置くだけでもサマになる

植物の組み合わせと、それを入れる器の組み合わせの両方に気を遣うことがポイント。

これも、とあるお店のディスプレイなのですが、まずはテーブルに注目。奥に見えるかわいいピンクの花、これはダリアです。手前にあるヒューケラという宿根草のチョコレート色の葉が、ピンクの花を、より引き立てて、かわいいけれど落ち着いた空間に仕立てています。実はこれ、ほうろうで出来たオーバル型の器にポット苗を2鉢ずつ入れているだけなんです。

横の棚に置いてあるのは、売り物のじょうろ。形も色もまちまちですが、こうやって並べて置くことで、「かわいい空間に早がわり」なアイディアですね。

キーワードは「Junk」

こうして見てくると、あることに気づきませんか？
そう、「道具は出しっぱなしでもOK！」ということ。その代わり、気を遣わなければいけないのは道具の選び方です。どの道具も、使い古していたり、風雨にさらされて落ち着きのある色になっていたり・・・3枚目の写真のお店では、「Junk(ジャンク)＝がらくた」と呼ばれる古道具を、このようにディスプレイして売っているのです。

Junkを熱心に見るイギリスの人々

そう、イギリス人はJunkが大好き。先日紹介したハンプトンコートフェスティバルの会場でも、こうしたJunkのお店が出ていて、広い会場の中でも、ひときわ多くの人でにぎわっていました。日本でも、このような古道具を扱うお店が徐々に増えてきていますね。


これから、じょうろやバケツなどを選ぶ際は、置いておくだけでもサマになるものを選ぶこと。それが、お庭やベランダの雑然とした「空間をひとつの世界」にランクアップさせるポイントです。

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