寝るまでにできる快眠の工夫
良い眠りを得るためには、お風呂の入り方にまず注目してください。「暑い時期、お風呂はシャワーだけでさっと済ませる」こんな方も多いと思います。
でもこれが実は快眠を妨げる落とし穴。
良い眠りには、湯船に37度~39度ぐらいのぬるめのお湯を張り、そこに20分ぐらいゆっくりつかるのが、一番効果的です。
「冷たい氷で頭や手足を冷やすのも効果的」 |
時間的には就寝予定の1時間前くらいが良いでしょう。
お風呂で気分をリラックスさせ、精神的に眠りに導きやすくなる他に、体温調整の面でも、大きな効果があります。
お風呂に入ると、身体の表面温度は上がるものの、逆に体の中の深部体温は下がり、内臓の働きも鈍くなります。
人が眠りにつくとき、身体の深部体温は代謝量を抑えようとして低下しますので、この深部体温の低下が良い眠りに導かれるキーになるわけです。
また、寝る前の過ごし方も大切。パソコンや携帯の明るいディスプレイは、脳を覚醒させる効果があります。寝る前はネットサーフィンやメールチェックを避け、音楽を聴いたり、雑誌や本を眺めたりするなど、脳を休めることを心がけましょう。
寝具を工夫することも効果的です。綿や麻のような天然素材は化学繊維と比べて吸湿、発散性がすぐれているのはご存知の方も多いでしょう。シーツや敷きパッドを麻素材のものに替えるだけでも、だいぶ爽やかさを感じることができます。またガーゼケットのように通気性の良いものを肌がけにつかうことで、涼しく、かつ冷えすぎない睡眠環境が作れます。
どうしても暑いときには、アイスノンのような氷枕やジェル製のクールパッドなど、直接体を冷やすものを使うのも効果的です。ただし、頭部の冷やしすぎは肩こりなどの原因にもなりますので、タオルなどを巻いて温度を上手に調節することがポイントです。
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