海外セレブのお買い物事情って?
パーティ続きのセレブにとって、ドレス選びは重要な仕事です |
■『セレブ』と『ブランド』
諏内 :
今日は多くの方が憧れるNYセレブ達のショッピング事情についてお話し下さいますか?
TOMO :
NYでリッチで優雅な暮らしをしている方達は、ご想像通り確かにお買い物が大好きで、ファッションにはかなりこだわりを持っていますね。でも、日本と明らかに違う点があるようです。日本の方は、とにかくブランドがお好きですよね。『○○の物だから良い』『△△のジャケット? 素敵ね』といった具合に。
諏内 :
ええ、確かにブランドを評価することは、日常会話でも多いかもしれません。
TOMO :
いわゆるNYの”セレブ”と呼ばれている方々は、ブランドから選ぶことは少ないかと思います。とても気に入った物を見つけ、購入した物がたまたま『Chanelだった』とか、『Dieselだった』…… という具合に。
また、「あら、このドレスESCADAだったわ」なんて、期待していなかったブランドだったりする事も珍しくありません。ESCADAは、比較的かっちりしたキャリアドレスやスーツが多いので、イブニングドレスを見つける際は、あまり考えられていませんので。
納得するまで何度もフィッティングとお直しをします |
諏内 :
では、ブランドブティックにはあまりお出掛けにならないかしら?
TOMO :
みなさん、一応様々な高級ブティックの顧客ではあります。ですからもちろん行かれますが、高級デパートでは、ほとんどの有名ブランドの品が、カジュアル・フォーマルで分かれて同じフロアにあるの。例えば、イブニングドレスだけで全てのブランドの品が並んでいる…… というように。
いろいろなブランドのプレタポルテブティックを歩き回る事なく、数十種のブランドの中から選ぶ事ができるというメリットがあるんです。ですから高級デパートに直接行くセレブも多いですね。
諏内 :
『Bergdorf Goodman』ですとか?
TOMO :
そうですね。それから『SAKS』などもね。品数が豊富なので、行く方は断然多いかしら? あちらは下の方のフロアにも高級ブランドブティックは入っているのですが、特に高価な有名ブランドのドレスや、それに合った小物などが置かれている上層階のフロアで、自分の担当の店員を付け、気に入った物を選びます。自分の身体にピッタリ合うよう、そのフロアー専属のお直しの人をFitting Roomに呼んでお直しさせるの。
このオルタレーションだけでも、立派な服がもう一着買えるくらいの代金が掛かりますけれど。
【NYセレブ情報!】
日本の皆さんは、『SAKS Fifth Ave.』とおっしゃるのですが、マンハッタンの本店でこう呼んだら…… 顔には表わしませんが、おそらく顧客や関係者には田舎者扱いされていると思います! マンハッタン以外の支店ではFifth Avenueとつくのですが、地元では『SAKS』とだけ呼びますし建物にもFifth Ave.という字はありません。
諏内 :
1着選ぶのにも、しっかりお時間を掛けますよね。
TOMO :
そう、お直しの時間も考えておかなければならないので、パ-ティなどの予定の随分前には決めなければならないのですよ。
出来上がったら、家に送らせるよう手配します。でも、届いて気に入らなかったら、担当の店員がお直しする人を連れてご自宅に駆けつけるので、再びお直しさせるの。
日本の外商のように、初めから商品を沢山持って来させることももちろんできますが、ドレスに合うバッグ・靴・ジュエリー・コート…… etc.あらゆる物を見たいので、セレブも自分で出かける方が断然多いですよ。
ショッピングマナーについて知りたい方は、こちら
⇒『 上客になれる、ショッピングでの振舞い方 』
⇒『 極上バカンス ~ブランドショップ編 』
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