中国の駐在員に多くみられる「うつ病」
食材選びにも神経を使う中国で変調を訴えるひとも |
社会の変化はもちろん、ひとの流れが速く、ビジネス慣習や気候風土、生活習慣も異なる中国の地では、心に問題を抱える駐在員やその家族が多いのも頷けます。さらに、その深刻さは、欧米とは比べものにならないほどと、専門家は分析します。ところが中国国内には、日本語で相談できる専門の医師や病院が少ないため、症状の悪化をついつい見逃してしまうケースもあるというから注意が必要です。
食の安全や教育の問題があるため、家族を連れていこうか悩んだあげく、結果として単身赴任にふみきったひとは、特に要注意です。仕事を離れて以降のオフタイムに、会話をする相手もなく、異性との関係に溺れるひともいますが、それも心の病のひとつといえなくもありません。さらには現地で自殺をしたという、最悪のケースも報告されています。極度のストレスなどが原因で、突発的に命を絶つことのないよう、周囲のひとも気を配る必要があります。
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