先述のカナダはじめ、オーストラリアやニュージーランドでは、投資家移住が多いことでも知られています。
そのなかでも、とりわけオーストラリアは、近年の好景気で技術者が不足しているため、移民局では職業リストを作成し、不足する分野の技術者に、ビザ取得申請の特典を与えています。(日本人の)リタイアリーのビザ取得には、債券投資や資産提示といった厳しい取得条件を提示していますが、投資家優遇の傾向は今後も続くでしょう。
オーストラリアの特長
ゴールドラッシュで移住者が急増した豪州 |
【関連記事】
■セミリタイアで豪州投資家になる [from All About 海外移住]
オーストラリアでの銀行口座開設
日本国内に支店があるオーストラリア系の銀行は、次の二行です。◎オーストラリア・ニュージーランド銀行ANZ(留学生、ワーホリ、退職者移住などに向いている)
◎ナショナル・オーストラリア銀行NAB(おもに投資家向け)
オーストラリアでの不動産直接投資
不動産業者を通すエージェントセールと、競売によるオークション、売主と直接取引きするプライベートセールの3通りがあります。エージェントセールの場合は、買主はオファー(条件提示)をして、ソリスタと呼ばれる専門家に物件調査(建築業者による建物調査や害虫駆除を含む)を依頼します。登記手続や書類作成などは、弁護士があたります。買主には不動産仲介手数料の負担がなく、売主が全額負担。
豪州の不動産投資には外国人規制がある
永住権・市民権保持者の場合は、不動産購入に特段の制限がありませんが、12ヵ月未満の短期滞在ビザの場合は、FIRB(Foreign Investment Review Board=外資審議委員会)による認可物件(新築)、もしくは州政府によるITR(観光リゾート)指定物件、投資用賃貸物件のみ購入が可能です。駐在員や退職者など、12ヵ月以上の一時居住用ビザを取得している場合は、新築・中古を問わず、購入が可能ですが、ビザが切れる前に物件を売却する必要があります。
12ヵ月以上の学生ビザ保持者は、18歳以上であれば上記に該当します。
>>次のページは、「海外資産への投資方法・ニュージーランド編」です