インドネシアのビザ事情
代表的な、インドネシアのビザ(査証)制度を紹介します。▼観光ビザで最長30日間
サーファーのほとんどが観光ビザでの長期滞在だ |
インドネシアは、観光目的の場合、到着ビザ VOA(Visa on arrival)と呼ばれる観光ビザ制度があり、30日間まで滞在が許可されます。
到着ビザの料金は、滞在期間によって異なります。
■7日間までの滞在者:10米ドル
■8~30日間までの滞在者:25米ドル
入国審査の際、イミグレーション通過前に、米ドル紙幣で係官に支払うことが原則です。パスポートの査証欄に、シールタイプのVOAビザが貼付されます。
復路航空券の提示も、あわせて必要となります。
▼ソーシャルブダヤビザで最長半年
島民の暮らしに根付くバリ舞踊を本格的に学ぶ外国人も多い |
ソーシャルブダヤビザの「ブダヤ」Budayaとは文化を意味します。
いわゆる、社会的文化交流を目的としたビザの制度をさします。語学や伝統文化を学ぶ、家族や知人を訪問するといった場合に、取得することが可能で、在日インドネシア大使館で申請ができます。
申請には、スポンサーと呼ばれる身元保証人(インドネシアのIDカード保持者に限る)が必要です。取得後、初回滞在は60日間まで、その後は30日間滞在ごとに、移民局で延長申請(有料)をするしくみで、最長6ヵ月まで滞在ができます。現地での就労は、禁止されています。
▼リタイアメントビザで1年間
観光地化で高物価といっても驚くほど食材は安い。ビンタンビールも1本100円弱 |
55歳以上が対象のリタイアメントビザ制度があります。
気になる財政条件は、年金を含む所得証明ひと月2500米ドル以上、デポジット(保証金)として現地銀行口座へ25万米ドル以上の預金をすること。
そのほか、健保・損保等、指定する保険に加入をすること、インドネシア人をひとり以上雇用すること、要スポンサー、不動産への投資(バリ島の場合、指定地域内に3万5千米ドル以上の建物を購入、もしくは月額賃料500米ドル以上の物件を賃貸することを証明)、旅券(パスポート)の有効残存期間が18ヵ月以上、といった諸条件をクリアする必要があります。現地での就労は、禁止されています。
▼その他のビザ
キタスKITASと呼ばれる期限付きワーキングビザ、学生ビザ、短期商用ビザ(シングルエントリーとマルチプルエントリーの2種類)、結婚ビザなどがあります。
詳しくは、在日インドネシア大使館にお問い合わせください。
バリ島ロングステイで圧倒的に多いのが、観光ビザでの、30日間以内の滞在です。その他のビザを取得する場合は、専門のエージェントやコンサルタントを通して手続きをとるのが通例です。トラブルも多いので、信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。
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