ところが今年9月、台湾からの訪日観光における査証免除措置期間が、ついに90日間に延長されました。日本人の期間延長も間近? と囁かれるなか、今後の日台関係が大いに注目されています。
湯けむり台湾の温泉事情
新北投駅周辺にはマクドナルドや吉野家が立ち並び、毎日夜市が開かれる |
台湾全土には、100以上の温泉郷があるというのをご存知ですか?
長期滞在の原型ともいえる「湯治」なぞを楽しみながら、充電ロングステイをする……。まさに、日本人の琴線にふれるロケーション、ともいえます。
近ごろでは、日式の畳部屋に檜風呂はもちろんのこと、スパやジャグジーを完備した宿泊施設も数多く建設され、温泉天国・台湾を印象づけています。
台北市街から、新交通システムMRT(淡水線)を利用してわずか25分、台北市北部に位置する北投(ぺいとう)地区は、日本統治時代に発展した、歴史ある温泉場として有名です。
中心地となる新北投駅へは、北投駅で支線に乗り換えひと駅。保養施設に滞在しながら、新北投公園で朝の太極拳に参加してみるのも一案。公園を抜けると、温泉博物館や、源泉がボコボコと湧き出る「地熱谷」があり、旅情を誘う見どころばかり。温泉街の風情漂う坂の町には、80年の歴史を誇る共同浴場や、真言宗の寺院・普済寺が佇みます。
駅から徒歩3分 新北投公園脇の緩やかな坂の手前に水美温泉會館は立地する |
また、日本の名旅館として名高い石川県能登半島にある加賀屋では、2007年、この新北投に純和風の温泉旅館「台湾加賀屋」をオープンさせる予定。弱酸性の名泉につかりながら、高級懐石料理に舌鼓とは、なんとも贅沢な気分です。