ブルーレイDIGAのH.264変換の進化
■画質を向上させた新エンコーダー
ブルーレイDIGAでは、H.264変換に同社独自の家電用LSI「Uniphier(ユニフィエ)」を使っているのですが、新ブルーレイDIGAでは、これがより進化したアドバンスドAVCエンコーダーというものになり、ハードパワーだけでなく、その変換アルゴリズムも進化しています。
MPEGでは時間軸方向の圧縮をするため、動かないものを圧縮する場合、圧縮データも余裕がでます。今回の新エンコーダーではこのような場合に、余ったデータを精細性をあげるために使われ、細部の描写力が向上します。
逆に動きの多い映像では、映像を表現するためのデータが不足し、それがノイズとなってしまうことがあります。このような場合、新エンコーダーではそのノイズを低減します。
■向上した音質
また、音質面に関しても変化があります。前機種ではH.264変換時に音声データをAACからDolby Digitalに変換していたのですが、新エンコーダーではオリジナルのAACのままで保存します。
■低ビットレートモードの追加
新ブルーレイDIGAでは、従来よりも低いビットレートでのエンコードが可能なHLモードが追加されました。このモードでは、DVD(1層)に約2時間10分の記録が可能になりました。
■マイルドでノイズの減った映像
画質について触れると、前機種では低ビットレートではややエッジにノイズが感じられたり、複雑な規則性のないものの描写が荒くなったりという感じだったのが、大きく改善されています。
今回、追加されたもっともビットレートの低いモードであるHLモードが、前機種のHEモードを超えているのではないかとさえ感じます。
モード名 | ビットレート(Mbps) |
BSデジタル | 約24 |
地デジ | 約17 |
HG | 12.9 |
HX | 8.6 |
HE | 5.7 |
HL | 4.3 |
新DIGA録画モードビットレート |
次ページでは新BDZのH.264変換機能がどう進化したか?という話をします。