予約時には必要に応じて、AVCRECモードで録画するように指定することができます。用意されているAVCRECモードはAF、AN、AEの3つです。パナソニックのAVCREC同様、変換後の解像度は1920×1080のフルHDになります。
画質の傾向としてはビットレートの高いAFはさすがに高画質ですが、ビットレートが地デジと大差ないため、容量を節約するというメリットが薄くなります。もっとも使いやすいのは地デジを約半分の容量で録画できるANモードでしょう。動きのある映像でも、あまり問題がでません。AEは長時間録画が可能ですが、動きのある映像ではきつくなりますが、ニュースやトーク番組などにはいいでしょう。
このAVCRECはDVDへのダビングにも対応しており、メディアとしてはDVD-R/DL/RWに対応しますが、現時点ではDVD-RWは使えず、ファームアップで対応する予定になっています。
モード名 | ビットレート | HDDへの記録可能時間 | ブルーレイ記録可能時間 | DVD記録可能時間 |
AF | 12.9Mbps | 約40時間 | 約4時間 | 約42分 |
AN | 8.6Mbps | 約62時間 | 約6時間 | 約1時間5分 |
AE | 5.7Mbps | 約93時間 | 約9時間 | 約1時間40分 |
AVCRECでの記録可能時間。DVD、BDメディアは1層の場合。 |
■「おすすめ自動録画」機能
このレコーダーから搭載された新機能の1つが「おすすめ自動録画」機能です。この機能はユーザーの予約、再生状況を学習し、おすすめな番組を自動的に録画してくれます。この機能の設定には、「安心型」と「発掘型」があり、安心型では学習したものにごく近いものを、発掘型ではユーザーが新しい発見ができるようなものが予約されます。なお、「安心型+発掘型」を指定することもできます。
また、1日の録画で自動予約する番組数を1、2、4番組のなかから選択できるのであまりに多くの番組が自動予約されてしまうことがありません。また録画モードも設定できるので、AEのように容量を食わないモードに設定しておけば、多くの番組を自動予約してしまっても安心です。
実際に「安心+発掘」で試してみると、自分が予約したことのある番組のなかで連続ドラマとか毎週やっているレギュラー番組などを自動的に「安心型」として自動予約してくれるようです。これに対して、発掘型ではまったく見たことがない番組が予約されるので、確かに発掘型の動作と言えます。なお、おすすめ自動録画が予約録画したタイトルでは、再生リストで、「発掘」、「安心」のアイコンがついて表示されます。
また、安心は1日程度、使っているだけで予約されるのに対して、発掘で予約されるには数日かかりました。これはユーザーの嗜好傾向を把握するのにはある程度のサンプルをとる必要があるということなのではないかと思います。
おすすめ自動録画を使うとHDD容量をより多く消費してしまいますが、HDDの空き容量が10%を切った場合、古いおすすめ自動録画タイトルから自動的に削除することで、容量不足で自動録画できないことを防いでくれます。
次ページでは再生環境、編集環境の話をします。