ソニーVSパナソニックの画質の違い
さて、両者の現実に変換した画質面ではどうでしょうか?ソニーのレコーダーの場合、もっとも高画質なXRモードの場合、非常に高画質であり、これなら常用してもいいか?と思うほどの画質を持っています。それもそのはず、ビットレートは15Mbpsと地デジHDの約17Mbpsと大差ありません。
ビットレートが下がってくると、それに比例してアラが目立ってくる感じですが、HD解像度でもっともビットレートが低いLSR(6Mbps)でも発色はかなり良いものです。ただし、これ以下のLR、ERでは解像度がSDに落ちるため、ガクッと画質が落ちます。ただし、低いモードでも発色の良さは保たれています。
モード名 | ビットレート | 解像度 | BDへの録画可能時間(1層) |
XR | 15Mbps | HD(1440×1080) | 約3時間10分 |
XSR | 12Mbps | HD(1440×1080) | 約4時間 |
SR | 8Mbps | HD(1440×1080) | 約6時間5分 |
LSR | 6Mbps | HD(1440×1080) | 約8時間5分 |
LR | 4Mbps | SD(720×480) | 約12時間10分 |
ER | 2Mbps | SD(720×480) | 約24時間25分 |
ソニーBDZのH.264変換録画モード比較。 |
これに対して、パナソニックの場合、もっとも画質の高いHGモードでビットレート12.9Mbpsとなり、ソニーのXRよりもやや低く、その下のXSRに近くなります。近いモードでソニーとパナの映像を比較すると、解像度が高いだけあり、パナソニックのほうが精細感はあるのですが、発色はソニーのほうがいいのではないかと思います。
発色に関してはパナソニックはHGモードから、HX、HEモードとビットレートが下がるに従って落差が大きく感じます。これは変換時に何を重視するか?という問題なのではないか?と思います。パナソニックはあくまでフルHDという解像度を保つことにこだわり、ソニーは発色など全体の絵作りのバランスをとることを考え、解像度をHDにとどめたのではないでしょうか?
モード名 | ビットレート | 解像度 | BDへの録画可能時間(1層) |
BSデジタル | 約24Mbps | フルHD(1920×1080) | 約2時間10分 |
地デジHD | 約17Mbps | フルHD(1920×1080) | 約3時間 |
HG | 12.9Mbps | フルHD(1920×1080) | 約4時間 |
HX | 8.6Mbps | フルHD(1920×1080) | 約6時間 |
HE | 5.7Mbps | フルHD(1920×1080) | 約9時間 |
BSデジタル、地デジHDのDRモード(MPEG2)とブルーレイDIGAのH.264変換モードHG、HX、HEでの記録可能時間の比較 |
次ページではAVCHD変換の使い勝手などについて話をし、結論をまとめます。