ハイビジョンレコーダーとは
このようなハイビジョン放送の受信、表示、録画に対応したレコーダーをハイビジョンレコーダーといいます。現在、ハイビジョンに対応したデジタル放送は地上波(ISDB-T)、BSデジタル(ISDB-S)、CSデジタル110度(ISDB-S)の3種類があります。通常、デジタルチューナーを搭載したレコーダーはこの地デジだけでなく、この3つに対応しています。
ハイビジョンレコーダーはハイビジョン放送の受信・表示・録画に対応している。写真はシャープ「AQUOS ハイビジョンレコーダーDV-ACW60」。地デジ、BSデジタル、110度CSに対応している。 |
ハイビジョンの解像度
地上波デジタル放送には、標準解像度である「SD解像度」と、ハイビジョン解像度である「HD解像度」の2種類の放送があります。
■ハイビジョン放送の解像度
デジタル放送の画面比率は16:9で標準放送の4:3に比べて横長となっています。しかし、実は一口にデジタル放送と言っても、その解像度は1つではありません。日本のアナログTV放送はNTSC方式で解像度は480iです。これは走査線が480本のインターレース方式という意味で、解像度は640×480ドットになります。これに対してハイビジョン放送の解像度には720p、1080i、1080pなどがあります。720pは水平解像度720本のプログレッシブ方式という意味です。
デジタルハイビジョン放送の解像度は1080iで1920×1080ドットになり、これはNTSCアナログ放送の6倍以上もの高解像度になります。
解像度 | 方式 | |
NTSC(480i) | 640×480 | インターレース |
720p | 1280×720 | プログレッシブ |
1080i | 1920×1080 | インターレース |
1080p | 1920×1080 | プログレッシブ |
アナログ放送とデジタル放送の解像度 |
■地上波デジタル放送の解像度とハイビジョンレコーダー
地上波デジタル放送には1080iハイビジョン放送のHD放送と、従来のアナログ放送と大差ないSD放送があります。デジタル放送対応TVのなかにはSD解像度にしか対応しないものもあり、そのような受信機ではHDではなく、SD映像が受信されるようになっています。
なお、地上波デジタル放送はすべての番組がHD解像度で放送されているわけではありません。SD解像度の放送は、当然、ハイビジョン対応レコーダーとTVの組み合わせでもSD解像度で表示されます。これに対してBSデジタルはほとんどがハイビジョン放送になっています。
解像度 | ビットレート | |
SD放送 | 720×480 | 約10Mbps |
HD放送 | 1920×1080 | 約17Mbps(地上波デジタル) |
地上波デジタルの解像度とビットレートの違い |
次ページではハイビジョン対応TVの解像度、ハイビジョン放送の画質の違いなどについて紹介します。