大容量なだけじゃないBlu-rayレコーダーのメリット
■録画機とプレイヤーとの高い互換性を実現
ブルーレイドライブ搭載のメリットは大容量記録だけではない。 |
これに対し、BDZ-V9のようなBDレコーダーのリアルタイム録画は「BDAV」という形式が使われます。DVD-Videoに相当する市販DVDなどの形式は「BDMV」と呼ばれる形式なのですが、PS3のようなBDプレイヤーはBDMVでもBDAVでも再生できるように規定されています。そのため、BDZ-V9では録画映像を何も考えずにブルーレイメディアに高速ダビングするだけでBDプレイヤーでそのまま再生できるのです。
■ブルーレイではファイナライズが不要
さらにブルーレイではディスクのファイナライズ処理が必要ありません。互換性を保つためにファイナライズが必要なDVDとは、その面でも異なっています。
このように、容量が大きくなっただけでなく、ブルーレイは使い勝手の面でもDVDからさまざまな進化をしているのです。
レコーダーの使い方を変える多彩な機能
前面のUSBポートでPSPと接続できる。 |
学習機能を持つ自動録画機能「x-おまかせ・まる録」で、ユーザーの見たい番組を録画し、それらをより短時間で見る「ダイジェスト再生」、PSPで出先で見ることを可能にする「おでかけ・おかえり転送」などはユーザーのビデオレコーダーの使い方に大きな変化をもたらす機能だと思います。
まとめ
BDZ-V9の最大の売りはもちろん、ブルーレイを搭載したことです。そして、ブルーレイメディアへの書き込みが常に高速ダビングできるなど、ブルーレイレコーダーであることを中心においているレコーダーです。過去へのこだわりを捨てた、まさに次世代レコーダーであると言えるでしょう。
さらにRDZシリーズから受け継いだ多彩な機能によって、単にブルーレイディスクを搭載したレコーダーとしてだけでなく、好みの番組を自動録画し、それをより効率的に見るなど、生活のなかでさまざまな使い方を提案する創造的なレコーダーに仕上がっています。それが次世代レコーダーのなかでのBDZ-V9のアイデンティティであると言えるでしょう。
唯一、残念なのはBD-R/REの2層メディアへの記録、再生に対応しなかったことです。録画を記録する場合であれば、分割して2枚に記録するなど、使い方でなんとかなる問題ですが、再生ができないのは対応のしようがありません。ただし、市販ビデオコンテンツであるBD-ROMの2層メディア再生には対応しているので、BDプレイヤーとして使う分には問題ありません。
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