藍色の食器と簾(すだれ)のマットで涼やかに。自宅で楽しむ夏の和のテーブルコーディネートです。 |
暑い季節にはぴったりの、爽やかな和風のテーブルコーディネートをご紹介します。涼しげな食卓でおいしく食事をいただいて、夏を乗り切りましょう。
涼を楽しむ食卓の「く・ふ・う 」
蛸唐草文様(たこからくさもんよう)の丸い染付の皿は、使い勝手がよく便利です。 |
涼しげな藍色の染付の21センチの丸皿を選びます。染付は、どんなお料理にも合い、料理の色をひきたててくれます。また、21センチの皿の大きさは使いやすいサイズです。
・染付とは:焼き物の素地に酸化コバルトを含む顔料(呉須)で文様を描き、その上から透明な釉薬をかけて焼くと絵の部分が藍色になります。この技法を日本では染付と呼びます。中国では「青花(せいか)」、欧米では「ブルー・アンド・ホワイト」と呼ばれています。
・蛸唐草文様とは:唐草文様の代表的な文様の一つです。植物のつるに葉が茂っている様子をモチーフにしたと思われますが、渦巻きに点を描いた模様が吸盤のある蛸の足のように見えることから、蛸唐草と呼ばれるようになりました。
■2、カットや彫刻が施されたリキュールグラスを使う。
リキュールグラスを日本酒の冷酒用グラスとして使ってみます。今回は、グラスのステム(足)が、緑、青、黄、紫の4種類の色で、それぞれ形やカットが違うグラスを使います。
また、4つの小さいグラスにはグラヴュール技法で、それぞれ綺麗な文様が描かれています。
・グラヴュール技法とは:研磨剤をつけた回転する円盤(グラインダー)を使って、ガラス面に繊細な模様や文字を彫刻する技法で、手作業のため、ひとつずつが微妙に異なります。
■3、竹の簾(すだれ)のテーブルマットを使う。
竹を細く割いた竹で簾調に編んだすだれのマット(ランチョンマット)を敷くと、テーブルの上がいっそう涼しげになります。和に限らず、中国風やアジアンテイストのテーブルコーディネートにも、またカジュアルな洋の食器にもあいます。
■4、青い麻のナプキンを使う。
麻がかもしだす素材の質感や、藍染めに似た青い色がいかにも涼しそうに見えます。
竹の箸置きを使う。 |
素地に漆をすりこみ木肌を生かして仕上げた木箸が、竹の箸置きや竹のテーブルマットにぴったりです。
■6、ガラスの花器を使う。
白いトルコギキョウの花を、四角いガラスの花器に生けます。
花器の下に、正方形の黒い漆器のお盆を置いてテーブル上のポイントにします。また、黒いお盆がガラスの花器の輪郭線をはっきりさせてくれます。
塩や薬味を入れる正方形の皿は白磁を使います。最後に金属の小さいスプーンを添えます。
次ページでは、涼しげなコーディネートをするための3つの秘訣を紹介しましょう!