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光電話(ひかり電話)って何が違うの?

光電話と一般電話の違いを解説します。"光電話"と"ひかり電話"では指しているサービスが異なるのです。IP電話との違いもご説明します。

執筆者:徳力 基彦

IP電話を始めよう
ひかり電話と光電話は微妙に意味が違います
最近、「光電話ってよく聞くけど、うちも切り替えた方が良いんでしょうか?」と聞かれることがよくあります。
たしかに近頃テレビコマーシャルでも聞くようになりましたし、なんだか「光」とつくと電話も凄い進化した感じがありますよね。
実際に何が普通の電話と違うのかご紹介したいと思います。


光電話は光ファイバーのIP電話サービス

まず、細かい話をしますと「ひかり電話」とひらがなで書いた場合は、一般的にNTT東西会社の光電話サービスのことを言います。
光電話という漢字のサービス名も、事業者名とセットでサービス名として使われることが多いのでややこしいのですが、ここでは「光電話」と言ったら、それら事業者のサービスをまとめて総称していると思ってください。

この光電話というのは単純に言ってしまうと、今までの銅線を使った電話線ではなく、光ファイバーを回線に使っているIP電話サービスです。 
光ファイバーは、皆さんご存じのように、高速でインターネットを利用することができる回線なんですが、その回線に電話のデータもまとめて通すことで電話サービスを実現しているわけです。

基本的には、IP電話サービスですので、電話料金は全国一律の格安料金を設定しているケースがほとんどです。
光ファイバーを利用する方なら、光電話を使わない手はないでしょう。


光電話は一般電話よりも便利?不便?

ちなみに「光電話」と言われると、なんとなく全く新しい電話サービスで、何か特別な機能が追加されているような感じもしますが、実は光電話の機能は一般電話とそれほど大きく変わりません。

というと、ちょっとがっかりされる方も多いかもしれませんが、IP電話にも関わらず、一般電話とほとんど変わらないというのは実はすごいことです。

通常のADSL回線のIP電話は、電話番号は050というIP電話専用の電話番号になってしまいますし、110番や119番などへの緊急通報を利用することはできません。
それが、光電話であれば電話番号は0ABJと呼ばれる地域別の03などの普通の電話番号を使えますし、110番や119番などへの緊急通報に対応する事も義務付けられています(一部事業者によっては対応していない地域があるようです)。
唯一、停電の際に一般電話なら電話ができるのに、光電話は使えなくなるというデメリットはあるのですが、それ以外は一般電話と変わらない使い勝手を実現しているわけで、一般電話を完全に置き換えることができます。

もちろん、光ファイバーによる高速インターネットが必要ないという人にとっては、光電話だけ引いてもあまり意味がありませんが、最近はADSLとNTTの電話回線を併用するよりも、光ファイバーを引いて光電話にした方がセットで回線料金が安いというケースも出てきています。
また、先日NTT東日本が、ひかり電話への着信をメールで通知する「着信お知らせメール」を発表するなど、今後は光電話ならではのサービスも増えてきそうですから、インターネット回線のグレードアップを検討している方は、電話も光電話への乗り換えを検討してみるのも良いかもしれません。



【関連リンク】
IP電話の違いについてのWikipediaの解説

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