使ってみて
●液晶モニターが見やすくてきれい
撮影時、液晶モニターに表示される映像は、色合いなどがやや強調されて表示されていたのですが、実際に再生してみると、とても自然な色合いで録画されています。これには感心しました。というのも、屋外や直射日光下では、これくらい強調されていたが方が、液晶が見やすいからです。でも、実際に録画されている色は限りなく自然に近いという心遣いが、HF11開発チームの「こだわり」だと感じたのです。
このほか、再生モードでは、内蔵メモリーに記録したい映像をSDカードにダビングできるので、その場で配布したり、テレビのSDスロットにセットして再生することも可能です。
▲見やすくて使いやすいモニタ-。使いやすい再生メニューなど。 |
●ピント合わせが素早い
実際に撮影していると、ピント合わせが速いのに気付きますね。たとえば遠くの風景を撮っていて、そのまま近くの人物にパンすると、すぐに人物にピントが合うのです。
これは、「ハイスピードAF」機能によるもので、本体内のCMOSセンサーとレンズ近くに搭載された外測センサーの2つのセンサーを利用することで、素早いピント合わせができます。
▲ここに外測センサーがある。 |
これからのシーズン、運動会などで撮影チャンスを逃さずに撮りたいときには、とても有効な機能ですね。また、液晶モニターを閉じるとスタンバイ状態になり、開くと1秒で撮影可能状態になる「クイックスタート」も搭載されているので、バッテリーの省エネ化と同時に撮影チャンスも逃さないというのは、なかなか使い勝手がよいです。
●ズーム操作のレバー位置
画質では文句の付けようのないHF11ですが、実際に撮影していて、ちょっと気になった部分があります。それがズーム操作なのです。HF11の場合、外部マイクやライトを取り付ける「Mini Shoe」がお尻の部分に設定されています。そのためか、カメラグリップに手を通して本体を自然に握ると、ズーム操作のレバーの位置が、人差し指の位置よりほんのちょっと前にあるのです。
▲ほんのちょっとズーム操作レバーが前すぎたかな。 |
わずか5mmくらいだと思うのですが、長時間持っていると、意外と手首に疲労が来るのですね。カメラのボディサイズと各ボタンの設定位置などを考慮すると、きっとこの位置にしか設定できなかったのでしょうね。
使い方としては、中指でズーム操作すればよいのですが、これは慣れないと微妙な操作が難しいでの、できれば人差し指でラクに操作できるように、次のバージョンでの改善を期待したいですね。
▲ここがMini Shoe。 |
いずれにしても、「思い出を、きれいに残す」だけでなく、「思い出を、そのまま残したい」というユーザーにおすすめできるビデオカメラといえます。
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