思わず息をのむ美しさ
ガイドの場合、ビデオカメラのレビューでは、画質につてあまり云々しません。というのも、画質の良し悪しは個人的な感性の問題なので、言及しないようにしているというのが理由です。
しかし、今回試用させていただいたHF11は、その画質の良さに圧倒されました。HF11、HG21の場合、記録ビットレートは、24Mbpsを実現しています。これまでのハイビジョンビデオカメラでは、採用されている記録ビットレートが12Mbpsや17Mbpsでしたので、それらよりもグッと映像の情報量が多く、それだけ高画質なのです。
HF11、HG21では、記録した映像の再生中に一時停止してシャッターボタンを押すと、フレームサイズが1920×1080の2Mの静止画像として切り出されます。ここで、映像から切り出した写真を掲載してみました。この画質の良さは、圧倒的です。
▲新宿のビル。これまでのビデオカメラでは、窓枠部分などにノイズが発生しやすいが、HF11ではほとんど無い。 (画面をクリックすると、原寸大で表示) |
▲細かい葉の部分も、ノイズなく、1本1本がきちんと確認できる。 (画面をクリックすると、原寸大で表示) |
▲色の発色は、加工感がなく、自然で素直な発色だ。 (画面をクリックすると、原寸大で表示) |
とにかく、大画面のテレビで見ていると、まったく録画された映像とは思えません。まるで、業務用カメラでのライブ映像のような美しさです。モスキートノイズなどが発生しやすい細かな葉の映像もきれいだし、ブロックノイズなども見あたりません。これは、単に1920×1080のフルHDというだけでなく、レンズやCMOSの品質の良さに加え、映像を処理するエンジン「DIGIC DV II」の性能の良さなど総合的な結果でしょう。