ビデオ編集ソフトのスタンダードとして人気のVideoStudioに、新バージョンの「VideoStudio 9」が登場します。今回は、その新機能を中心に「VideoStudio 9」の特徴をご紹介します。
「手軽で簡単」は伊達じゃない!
ユーリードシステムズは、2005年6月17に「VideoStudio 9」を発売します。現在のバージョンである「VideoStudio 8」も、ビギナーに優しい簡単操作が特徴でしたが、新バージョンでは、その簡単操作がさらにブラッシュアップされています。
また、新しい合成機能なども追加され、ビギナーからベテランユーザーまで幅広いユーザーにとって、文字通り「スタンダード」として利用できるツールに進化しています。もう、ビデオ編集は特別な作業ではなくなりました。メールを書くのと同じ気分で、気軽にビデオ編集が楽しめます。
新バージョン「VideoStudio 9」の主な特徴をピックアップし、箇条書きにまとめてみました。
- 2ステップでオリジナルDVDを作成する「クイックDVDウィザード」
- 多彩なテンプレート搭載で進化した「おまかせモード」
(考える自動ズーム機能、人物の顔へスマートパン&ズームなどが可能) - 16:9のワイド画面に対応
- クロマキーやマスク処理など合成機能が格段にアップ
- HD画質のWMV HD出力をサポート
こうした盛りだくさんな新機能や機能強化を備えた「VideoStudio 9」ですが、この中からいくつかの機能を利用してみましょう。なお、次の画面が、「VideoStudio 9」のメニュー画面です。
▲「VideoStudio 9」のメニュー画面 |
●クイックDVDウィザード【NEW !】 |
新機能で注目したいのが、「クイックDVDウィザード」です。筆者の場合、ビデオ編集作業で最も手間だと感じるのが、実はDVテープからDVDへのダビングなのです。DVテープの内容をそっくりそのままダビングするなら、たとえば「DVD MovieWriter4」の「DVDに直接録画」などを利用すれば、簡単にダビングできます。しかし、どうせダビングするなら、不要なシーンは削除したいとか、ちょっとしたタイトルを入れたいなどと思ってしまうのですが、これがいけない。「どうせなら」が、とんでもなく面倒な作業の始まりでもあるのです。
しかし、新機能の「クイックDVDウィザード」は、「どうせなら」には最適なのです。不要なシーンを削除しなければ2ステップでタイトルからBGM、トランジションなどを設定したオリジナルDVDが作成できてしまうのです。不要なシーンを削除したとしても、3ステップで作業が完了します。
▲「クイックDVDウィザード」を起動し、DVテープを先頭からスキャンする。 |
▲シーンごとにスキャンされるので、不要なシーンのマークを解除する |
▲好みのテンプレートを選択して画質を選び、[書き込み]ボタンをクリック。 |
これだけでDVテープからDVDメディアへのダビング作業は終了です。本当にこれだけなのです。最も面倒だった不要なシーンのカットは、スキャンでシーンごとに自動的に分けてくれるので、必要でないシーンのマークを削除するだけで、シーンのカット作業は終了です。あまりにもあっけなく終了してしまうので、ちょっと拍子抜けしますが・・・。
なお、クリックDVDウィザードでは、テープをスキャンするときには映像の取り込みを行いません。スキャン後、選択したクリップだけをハードディスクに取り込みながら、テンプレートの適用処理を行い、書き込みを実行します。そのため、とてもスピーディに作業が処理されます。