おしゃれキャリア○十年の新保さん。モデルをしていた過去を彷彿とさせる華やかな人 |
シンプルライフとファッションは両立する!?
ここで、いちばんお聞きしたかった根本的な疑問を、ズバリぶつけてみました。「“シンプルライフ”を目指す者としては、できれば、あんまり沢山服を持ちたくない、買いたくないんですが、そういう人には、おしゃれはムリなんでしょうか?」
すると新保さん、フフフと笑って言いました。
「私ね、人間にとっていちばん大切なのは“食”だと思っているの。きちんと食べていないと、幸せに暮らすことはできないでしょう? そして、食べ物をムダにするのもイヤ。だから私、たとえばきゅうりが沢山あったとしたら、いろんな食べ方を工夫するわ。サラダや酢の物だけじゃなく、ちょっと炒めてみたらどうだろう、煮たっていいかもしれない、って。服もそれと同じです。おしゃれになりたかったら、お店に行ってどっさり買うばかりじゃなく、今の手持ちの服を、もっとよーく見てごらんなさい。そう、靴を履いて、鏡の前で着てみるの。そして、“これとこれを合わせてみよう””スカーフをこんな風に巻いたらどうだろう”って、一生懸命考えるの。何も、難しい知識は必要ないんです。服が少なければ、その少ない服が生きるように、工夫して考える。それが、おしゃれの楽しさじゃないかしら」
モノを大切にする、それもおしゃれ
このとき新保さんが着ていらしたチュニック、オプティカル柄の、今時の感じのものでしたが、「この服、ずいぶん昔、スリムなシルエットのワンピースだったんだけど、最近こういうのがはやっているでしょ? 裾をカットして、それを利用して身幅を広げて、チュニックにしちゃった。気に入っていたものだから、こういう着方も楽しいのよ」おしゃれって、モノを大切にして、モノの価値を楽しみつくすことでもあるんですね! おしゃれの達人の、とってもさわやかな、目から鱗のお話でした!
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