「仮縫い」ではじめて自分を見つめる
年季の入ったミシン。プロユースの頑丈なもの |
そうすると、家の鏡で見たときは気づかなかったシルエットの違いや、合わせる服とのバランスなど、新たな発見もある。大きな鏡で靴を履いて見たら、意外にイケることに気づき、「やっぱりいいです」と持ち帰ってしまうこともあるとか。
鏡を見ないと、たんすのこやしが増える
「いかに皆、鏡をよく見ていないかということでしょうか」「そう! おしゃれになるためにいちばん大切なことは、自分を知ること。そして、全体のバランスを考えること。そのためには、何より鏡に映った自分をよーく見ることですね。それも、全身が映るもので」
新保さんによれば、「たんすのこやし」になってしまう服の原因は、じっくり鏡を見て買わないことにあるのだそうです。「皆、試着室で見ているのは、服の前面だけね。それでは、服の一面しか見ていないんです。大切なのは、見えづらい後ろなのに。皆、ちょっと着てみただけで、”入ればいいや”と思って買うけれど、体に合っていない服は、長時間着ていると不愉快になって、どんなにデザインがよくても素敵に見えないし、そもそも着る気になれない。大切なのは、自分の雰囲気と、体に合っていることなんです」
達人直伝! 失敗しない服選び
そんな新保さんが、「失敗しない服の選び方」を教えてくれました!- サイズに迷ったら、バストを基準にする(肩や丈は着こなし方やお直しで対応できるけど、バストは難しい)
- 試着の際、腕を回すなどしてアームホールを入念にチェックする(年齢が上がるにつれ、サイズは変わらなくてもここがきつくなる。また、海外ブランドではここが細いものが多い)
- 服を着たとき、背中心がまっすぐ通っていること。そういう服はいい服です
- なるべく生地のいいものを選ぶこと。生地が気に入っていれば、直しながら着る楽しみがあります