シンプルライフ/モノを減らす・片付ける

少ない服でもおしゃれになれる?(3ページ目)

おしゃれは楽しみたい、服を買うのは楽しいけれど、気づくとなぜかいつも「収納しきれないのに、着ない服」の山が……。ファッションとシンプルライフの両立はムリなの!?

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

「仮縫い」ではじめて自分を見つめる

年季の入ったミシン。プロユースの頑丈なもの
「こんなに既製服が手軽に買えなかった昔は、洋服はオーダーするものでした。最近は“仮縫い”という言葉を知らない若い方も多いでしょ。仮縫いをするときは、ここにある大きな鏡の前に立っていただきます。その服を着るときにはくつもりの靴を履いてね。そうしてじーっと自分を見るでしょ。なかなか、そんなにじっくり自分を見ることってないわけよ。それで、自分を知る。“へ~私ってこうなってるのか~”なんて」

そうすると、家の鏡で見たときは気づかなかったシルエットの違いや、合わせる服とのバランスなど、新たな発見もある。大きな鏡で靴を履いて見たら、意外にイケることに気づき、「やっぱりいいです」と持ち帰ってしまうこともあるとか。

鏡を見ないと、たんすのこやしが増える

「いかに皆、鏡をよく見ていないかということでしょうか」
「そう! おしゃれになるためにいちばん大切なことは、自分を知ること。そして、全体のバランスを考えること。そのためには、何より鏡に映った自分をよーく見ることですね。それも、全身が映るもので」

新保さんによれば、「たんすのこやし」になってしまう服の原因は、じっくり鏡を見て買わないことにあるのだそうです。「皆、試着室で見ているのは、服の前面だけね。それでは、服の一面しか見ていないんです。大切なのは、見えづらい後ろなのに。皆、ちょっと着てみただけで、”入ればいいや”と思って買うけれど、体に合っていない服は、長時間着ていると不愉快になって、どんなにデザインがよくても素敵に見えないし、そもそも着る気になれない。大切なのは、自分の雰囲気と、体に合っていることなんです」


達人直伝! 失敗しない服選び

そんな新保さんが、「失敗しない服の選び方」を教えてくれました!
  • サイズに迷ったら、バストを基準にする(肩や丈は着こなし方やお直しで対応できるけど、バストは難しい)
  • 試着の際、腕を回すなどしてアームホールを入念にチェックする(年齢が上がるにつれ、サイズは変わらなくてもここがきつくなる。また、海外ブランドではここが細いものが多い)
  • 服を着たとき、背中心がまっすぐ通っていること。そういう服はいい服です
  • なるべく生地のいいものを選ぶこと。生地が気に入っていれば、直しながら着る楽しみがあります

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