『ハリスおばさんパリへ行く』 ポール・ギャリコ ブッキング 1890円
日本での初版は1979年と古いのですが、
復刊ドットコムで100名以上の支持を集めて見事復刊成った、
児童書の名作です。
ロンドンに住む通いのお手伝いさん(メイドサービスみたいな感じ)
・ハリスおばさんは、質実剛健なバリバリの下町っ子。
ところが、ある日お金持ちのお客さんのクロゼットの中で見かけた、
ディオールのオートクチュールのドレスに一目ぼれ!
おばさんの年収以上のそのドレスを手に入れることを決意してしまいます。
それ以来、寝てもさめてもドレスのために節約一直線、
ついに数年後、パリへと旅立ちます。
ディオール本店におそるおそる足を踏み入れた
おばさんを待つものとは…?
クスクス、爆笑、やがてホロリとさせられる、
人情味あふれる楽しい物語です。
ガイドが小学生のとき、大好きだった本でもあります。
当時から魅力を感じていた箇所は、
ハリスおばさんが、お客さんの家をキレイにしていく、
お仕事シーン。どいつもこいつも部屋を汚く使う者ばかりで
(映画『有頂天ホテル』の松たか子に怒られそう!)、
おばさんのお仕事はラクじゃありませんが、
おばさん愚痴一つ言わず、
またたく間にお部屋をピカピカにしていきます。そのパワーが素敵!
読んでいるうちに、自分までお掃除を始めたくなりますよ。
【関連リンク】関連記事「募集! シンプルライフな映画」……読者の紹介がとっても楽しい!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。