自分のモノの持ち方を知る
「友の会では、”持ち数調べ”というのを定期的にやるんです。配布されるプリントに、お皿=○枚、コップ=○個、といった具合に記入していき、それを毎年毎年、継続的に続けます。そうすると、自分のモノの持ち方がわかってくる。”ああ、このアイスクリームディッシャー、去年も○がついた、おととしも、その前も‥‥。でも、1回も使っていない”ってね」。持っているだけで使わないモノがいかに多いか、そしてそれを捨てられないでいる自分にも、吉比さんはこの”持ち数調べ”を通じて気づいていったそうです。
「この家を建てる前は、団地~主人の実家と、住まいが狭かったので、なるべく買わないように、増やさないように心がけていたつもりでした。それでも、余計なモノってたくさんあるんです。ビールについてくる無料のグラス、飛行機の機内食についていたスプーン、パンを買って集めたシールでもらえるお皿。気がつくと、こんなモノばかり家の中に入り込んでいる。結局、そんなごちゃごちゃを卒業できたのは、子どもが小学校を卒業する頃でした」。
どうやって卒業したんですか!? ぜひ教えてください!
シンプルライフを模索し、築き上げた達人・吉比さん |
捨てられないモノ、達人はこうして捨てた!
「使っていないからといって、壊れてもいないモノを捨てることってできないものですよね。だから、段ボールに詰め込んで、床下や天上裏に押し込んだんです。ところが1年経っても、2年経っても、それを開けるということがありません。やっぱり、要らないものだったんですね。そうしてやっと、捨てることができました」。頭いい~!! 捨てられないなら、目の前からとりあえず消去してみる、ってことですね。
「でも、捨てるのは決していいことではありません。ほかの方に使っていただけるようなモノは、“友愛セール”(友の会のバザー)を利用するなどして、単にゴミにすることがないよう、心がけています」。