東京・合羽橋の道具街をご存知ですか? ここは、レストランやカフェで使う業務用の調理器具や食器を扱う、食のプロのための街です。ガイドは若いころコーヒー店でアルバイトをしていたのですが、お使いで初めてここを訪れたとき、快い衝撃を覚えました。「なんでこんなに気持ちいいんだろう?」
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しかし、初めて見る合羽橋の道具街の、このキリリと潔い雰囲気! その最大の理由は、「色がないこと」でした。実用一辺倒の業務用の鍋やレードルに、ピンクの花柄は要りません。ステンレスとアルミ、白の陶磁器がズラリと並ぶ店先は、当時の一般家庭の台所とはまるで違っていましたが、そのそっけなさがかえってカッコよく素敵に映りました。
シンプルライフの大原則の一つは、「規格の統一」。食器に関していえば、「同じ形・同じ大きさ・同じ色」に統一することといえるでしょう。同じメーカーの同じブランド・シリーズで揃えるのが簡単ですが、その場合、買い足しが可能な定番物に絞ることが大切です。
特に「色」は重要で、形の細部はともあれ、色さえ揃っていれば、とりあえずすっきりして見えるもの。もちろん、いちばんシンプルな色として、白がおすすめです。シンプルライフを実践している方の中には、「食器の色は白に統一している」という方がたくさんいらっしゃるようです。著名な料理家の方も、しばしば「どんな料理にも合うから、食器の色は白がおすすめ」とおっしゃっています。
そこで次回は、「揃えやすい・半端のでにくい、おすすめの白い食器」を特集したいと思います。
シリーズ記事
「シンプルライフの食器は白! 2」
「シンプルライフの食器は白! 3」