シンプルライフ/シンプルライフの達人

あの人のシンプルスタイル 2 韓国出身・I夫人 掃除のしやすい家の秘密(2ページ目)

お隣は韓国出身の多忙な奥様、I夫人のお宅はいつも広々ピカピカ。こまめな掃除を可能にしているのは、そのモノの持ち方と考え方です。リビングやキッチンに、小さなアイディアがいっぱい…。

金子 由紀子

執筆者:金子 由紀子

シンプルライフガイド

シンプル水回りの秘密

さらに、水回りも超シンプル。「まだ片付けが終わっていないの」というI夫人ですが、スッキリしたキッチンは清潔そのもの。そして、水切りカゴは見当たりません。何と、バーベキューなどに使う金網をシンクの上に渡して、洗った食器をここに伏せておき、洗った端からさっさと拭いてしまってしまいます。洗い物が終わって金網をどければ、シンク周りには何もありません。

お料理も、外食で食べられるようなものをあれこれ作るよりは、自分たちの舌に合った家庭料理を追求する方なので、多種類の食器が必要ありません。お客様もよく見えるお宅ですが、おもてなしは得意の鍋料理のレパートリーで。ですから、食器の数も少なくて済み、スリムな食器棚の中身もスッキリ。これも、キッチンを広々させている重要な要素でしょう。

 

ランドリーコーナーには、洗濯機につきもののランドリーラックもなく、壁と洗濯機の間にごく小さな低い棚が置いてあるだけ。そこに、ごくわずかな洗濯用品がきちんと収納されいます。聞けば、韓国では洗剤のような消耗品は、業務用サイズの大きなものを購入するのが一般的だそうです。「小さなパックをたくさん置いてているとごちゃごちゃして見えるから」というのがその理由ですが、合理的ですね。

ラクラクお掃除の秘密

I夫人のお掃除のスタイルは、毎朝1階から4階まですべての床面を掃除機がけし、1日おきにすべての平面(階段部分も含む床面すべて、置き家具や棚の上など)の拭き掃除をするというもの。だから家中ピッカピカ。髪の毛一本落ちていません。思わず「マメですね~」と言うと、「そんなにタイヘンじゃないですよ?」という返事が返ってきました。どけなければならない家具や雑貨がほとんどなく、日ごろから床がいっぱい見えているお部屋なので、実際そのまま掃除機をかければいいだけだからとか。なるほど~、こういう状態ならガイドでもできるかも…。

とはいえ、まだ小さい男の子二人を抱えてこの状態をキープしているのはやっぱりスゴイ。ちらっと見せていただいた子供部屋も、すごくきれいに片付いていましたから、お子さんに対するしつけも徹底しているのでしょう。I夫人ご自身もお母様から厳しくしつけられたそうです。お子さんが飼っているカメの水槽までピカピカ清潔で、カメも幸せそう…。

I夫人のお宅のポイントをまとめると、
・家具は少なく、収納は1箇所にまとめる。→床がいっぱい見え、掃除がラク
・カーテンを壁いっぱいにとり、照明は存在感のないものを。→視線がさえぎられず、天井が高く見える
・水回り関係のモノは極力持たない→清潔で手入れがラク


韓国ご出身とのことで、文化的背景に多少の違いはあるかもしれませんが、大筋は日本と似通ったライフスタイル。ぜひ真似したいことばかりのI家でした。
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