崎山克彦さん at イクスピアリ
3月8日、千葉県・舞浜の「イクスピアリ」にある子供用施設「キャンプ・ネポス」で、崎山さんの講演「カオハガン島の暮らしと島の子どもたちの遊び」を聴いてきました。
カオハガン島は、フィリピンの観光地セブ島沖の環礁の中にある小さな島です。出版業界のビジネスマンだった崎山克彦さんは、ちょっと早めに手にした退職金で、1987年にこの島を買いました。島にはガス・電気はもとより井戸もなく、水は雨水利用。島からの交通手段は舟のみです。そんな島に崎山さんは家を建て移り住み、もともとの島民を立ち退かせることもせず、一緒に暮らし始めたのです。出版当時話題となった『何もなくて豊かな島』に描かれるその暮らしぶりは、シンプルで心地よさげ。「行ってみたいなあ」と思わずにはいられません。
講演は、島のスライドの説明とともに進行しました。「キャンプ・ネポス」(子供のための文化プログラムや託児を行っています)の企画とあって、聴衆はお母さんと小学生低学年の子供が多く、崎山さんはできるだけやさしい言葉を選んで話されました。
「カオハガンはいたるところにブーゲンビリアやポインセチアの原種が咲き乱れ、一年を通しておだやかな気候と、気持ちのよい風が吹く、とても美しい島です。東京ドームよりやや大きいというくらいの小さな島ですが、遠浅の海には魚がたくさんいて、さえぎるもののない水平線が眺められる。夜の星はそれは見事です」
と、崎山さんの説明にうっとり。著書によると、島には蛍までいるそうです!