今回のイベントのプロデューサーであるA.WORKS inc.の山崎あかねさんにお話を伺うことができました。「スタイルキッチン」のプロジェクトは、東京電力と山崎さん、建築家の田島則行さんらによって進められてきたものです。
--最小限住居といわれる9坪ハウスをモジュールとしたのはどうしてですか?
「さまざまな場面に対応できる提案型のキッチンにしたかったからです。ミニマムにも、フルスペックにも展開できるものを作りたい、その原型を作るにあたって、9坪ハウスがそのコンセプトにマッチしました」
--オールステンレスの業務用のような印象ですね。
「できるだけプレーンに、ニュートラルにしたかったので。ただ、素材としては調理台にガラスや石を組み合わせるなど、変化を持たせていますし、ペニンシュラテーブルに無垢板を使うことで、本物志向に応えています」
--いわゆる「高級システムキッチン」とは異なるイメージですが。
「わたしたちも、最初は”冷たい”と敬遠されるかな? と思ったのですが、先ごろ展示していた電力館(東京・渋谷)では、大半のお客様に受け入れられたのを実感しました。
--こういったシンプルなキッチンが共感を集めている?
「若い方だけでなく、50代の方からも、”こういうのが欲しかったのよ”と言っていただけて。キッチンメーカーさんでも、こういったシンプルなタイプの人気が高まっているようです」
インテリア的にも○、メンテナンスがラク、フレキシブルに作ったり使ったりできるこんなキッチンなら、「少ないモノでラクラク調理~掃除」が可能になるのかな? と、料理はガス派のガイドも、電化キッチンの魅力に思わずフラフラ~としてしまったのでした。