メインの展示であるキッチンのプロトタイプを見てみました。
ステンレス素材のごくごくシンプルなデザインで、まるで業務用の厨房設備のよう。といっても、収納の扉などはカラフルな樹脂製で、おしゃれな感じです。業務用よりもシンクは浅いので、一般家庭で女性が使っても違和感はなさそうです。見た目はコンパクトですが、収納は意外に多く、これならかなりのモノが入りそう。
熱源はもちろん電気。いまはやりのIHクッキングヒーターを使っているため、CO2が排出されず、基本的には臭いと蒸気が処理できればOK。だから、普通は頭上に必ず来る巨大なレンジフードがありません。当然音も静か。熱源の後ろにある排気孔から吸収された臭いと蒸気は、足元にあるユニットに吸い込まれ、ゼオライトのフィルターに吸着されます。このユニットは移動可能なので、室内に持ち込んで空気清浄機として使うこともできます。
フィルターについた汚れはユニットに組み込まれたブラックライトで分解されるため、フィルターの交換は半年に1度程度でいいそうです。フィルターさえ交換してしまえば、排気孔の汚れはササっと拭くだけで大丈夫なので、基本的に「換気扇掃除がすご~くラク!」。これが、このキッチンの最大の魅力!!
このキッチンの最小限の要素は調理台とそこに組み込むシンク、IHクッキングヒーター、換気ユニットだけ。これだけ(幅2550×奥行750)だと、まさに業務用のような超シンプルなキッチンです。ここに食洗機や食器棚、ワゴンといったユニットを必要に応じて組み込み、自分らしいキッチンをカスタマイズすることができます。調理台からエクステンションできるペニンシュラテーブルでは、パーティーの準備や軽い食事もでき、シンクをガラスのトップで覆えば、さらにいろいろと楽しい使い方ができそう。