◆◆買い物の自分基準を作る◆◆
シーンごと、季節ごとに必要数が決まったら、今後はそのリストに沿って買い物をしましょう。「こういう服が必要」と決まったら、時間がかかっても、それにできるだけ近いものを探す。気に入ったものを買う。質のよい、シンプルなものを買う。リストに掲載されているもの以外は買わない。買ったらそれ以上に増やさない。同じようなものを2着、3着と揃えない。現在の手持ちが傷んだり、流行にそぐわなくなったとき、初めて次の代を買う。――というストイックなやり方に徹することにします。
必要最低限の服で暮らすには、各アイテムが、できるだけ多くのシーンに合うことが望ましいわけです。それには、一点一点が極力シンプルでプレーンであることが必要です。主張のあるデザインや色、柄を排除し、どの服とどの服を一緒に着ても差し支えないような選び方をすると、コーディネートも楽です。あまりにも無味乾燥になってしまうなら、アクセサリーやスカーフといった小物で変化をつけるようにします。
◆ガイドの場合
ガイドの場合、家がメインの仕事場なので、普段は超カジュアル。取材などの場合、場所と相手によってはスーツが必要になりますが、同じ方と何度もお会いすることが少ないので、いつも同じスーツでも困りません。なので、スーツは2着。靴は、普段履きのスニーカーと夏はサンダル、スーツ用のパンプスと冬用のブーツの計4足です。女性週刊誌の見出しで、浜崎あゆみさんのお持ちの靴が250足、というのを見て仰天しました。
(ガイドがうらやましいな‥‥と思うのは、修道女。彼女たちはいつ何時もあの制服を着ているわけですよね。それでいて、恐らく王侯貴族にもあの服装で相対できるはず。センスのないガイドは、おしゃれはめんどくさいので、そんな服を手に入れて、一生そればっかり着ていたいのです‥‥。)