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最悪の映画と俳優を発表!第26回ラジー賞(2ページ目)

毎年アカデミー賞発表前夜に受賞者が決まるゴールデン・ラズベリー賞(通称ラジー賞)が今年も発表になりました。今回「最もうんざりしたタブロイドネタ賞」も新設され、ますます盛り上がっています。

森 弘之

執筆者:森 弘之

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昨年のラジー賞ではこんなエピソードも

堂々の受賞、しかもスピーチまで

なおこの賞、昨年は「華氏911」に出演(?)したブッシュ大統領とラムズフェルト国防長官がそれぞれワースト主演男優賞、助演男優賞を受賞し話題を呼びました。

さらにこれだけ悪口を言われるわけですから授賞式に本人が出席することはほとんどありません。ところが映画「キャットウーマン」の演技で昨年の最悪主演女優賞に輝いたハルベリーは、堂々と授賞式に出席してスピーチまで行いました。彼女は2002年に、アフリカ系俳優として初めてアカデミー最優秀主演女優賞を受賞したわけですから、なんとも最悪な結果となってしまいましたが、そこはハリウッド女優。余裕のスピーチで切り返しました。

司会者がトロフィーを手渡しながら

"The academy would like its Oscar back."
(アカデミー委員会はオスカーを返してもらいたいんじゃないかな)

というと、ハルベリーは

"It's not like I ever aspired to be here but thank you. I've got my Oscar and I don't want to give it back - it's got my name on it."
(ここに来たいと思ったことはないけど、でもありがとう。オスカーはもらったものよ。返したくないわ。私の名前も刻まれてるしね。)

と返しました。また、

"I was at the top and now I'm at the bottom"
(前は一番だったのに、今じゃ最低よ)

"He loves me so much that he convinces me to do projects even when he knows that it is shit,"
(監督は私のことをとても気に入ってくれたから、この映画のプロジェクトに参加するよう私を説得したんだわ。この映画がゴミだとわかっていたにもかかわらずね。)

などとジョークを飛ばす一方で、授賞式に出席した理由としては

"When I was a kid, my mother told me that if you could not be a good loser, then there's no way you could be a good winner"
(子供の頃、お母さんが言ったの。よい敗者にならなくちゃよい勝者には決してなれないのよって。)

と語りました。ラジー賞授賞式に出席した勇気は、ハルベリーの人気を(若干)高めたことでしょう。

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