日本人比率が高いクラスは良くないか?
日本人に比べ、他国の学生はあらゆることに積極的。そうした価値観に触れるのも大切なこと。 |
ただし、極端な例を除いて、私はそれでいいのではないかと考えています。
実際問題として、初級クラスの方が日本人のほとんどいない学校に入学した場合、頼るべき人がいないため、相当な苦労をすることになります。入学初日のオリエンテーションを想定しても、説明はもちろん英語なわけで、理解ができなかったところがあっても、誰にも聴くことができません。
もちろん、他の国の人達との交流はクラスだけではなく、課外でのイベントでも可能ですので、「留学している感じがしない」ということはありません。
日本人比率が低い学校はあるの?
一般的に日本人が少ないと言われる学校がある街は、大都市型ではなく、地方の小都市です。どうしても日本人がいないところで、集中して勉強したいという目的であればいいのですが、留学に観光的要素も期待しているのであれば、再考が必要です。海外の小都市は、街歩きをしても、中心街はおそらく1日で踏破してしまうような街がほとんどで、交通機関も発達していません。そんな街を想定してください。
短期留学の場合は、その街に暮らすように住み、学校に通い、街を散策するといったことが醍醐味で、観光的な要素を求める人が多いかと思います。
基本的に「日本人が少ないこと」と、「観光要素が高いこと」はトレードオフの関係にあり、両方が並び立つことはありません。
留学目的を明確に
留学する本人が留学の目的において何を最優先するかで、学校や留学先の選択も変わってきます。そのなかで「国籍比率」については、あまりにも不確定なデータですので、重要視すべきではありません。その学校の傾向を知る参考程度という位置づけでいいかと思います。
>>公正取引委員会の指導による、語学学校の「国籍比率」表記>>