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不登校からアメリカの高校へ留学、進学へ

日本の学校に馴染めず、不登校や休学等の状況にある生徒が、再チャレンジとして、アメリカのシステムを使い、アメリカの高校を卒業し、大学進学を目指す方法を紹介します。

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

不登校留学からアメリカの高校卒業、進学へ
コロラドは雄大な自然とアウトドアで有名。大自然の中でのびのびとした生活を送ることができます。
新生活・新学期が始まり、1ヶ月が過ぎようとしています。職場が変わった人などは相当のストレスがあると思いますが、まだ精神的に不安定なお子さんなどは、クラス替えでショックを受けてしまい、学校を休みがちになってしまうケースさえあるようです。

現在の学校が抱える問題のひとつとして不登校の問題があります。平成18年の統計をみると不登校の出現率は中学生全国平均で3.01%とのこと。100名の生徒のうち3名、1クラス1名と当てはめてみれば、この数字は決して低いものではないことがわかるかと思います。

今回は、これまで日本の学校に馴染めず、不登校や休学等の状況にある生徒が、再チャレンジとして、アメリカのシステムを使い、アメリカの高校を卒業し、大学進学を目指す方法を紹介します。

家庭で学習する「ホームスクーリング」制度

アメリカでは、そもそも、その国土の広大さから、自宅近くに学校がないケースは珍しくなく、学校に通うことができない場合や、特別な事情がある場合には「ホームスクーリング」という制度を選択できることになっています。

これは、親などが家庭での学習に際して一定のカリキュラムをこなすことで、高校の卒業資格を取得できるというものです。

この制度の発展型として、アメリカ・コロラド州(グランドジャンクション市)にて、日本では不登校等で学校に馴染めなかった生徒を、積極的に受入れている団体があります。

生徒の持つ興味を優先した学習の方法

「ウエストリバーアカデミー」(1993年設立・代表理事Kiyo Nishikawa氏)では、理事を勤める西川さんが中心となり、1996年より日本の不登校の生徒達を受入れてきています。「人生は前向きに考えると、新しい道が開ける」の信念の下、ひとりでも多くの生徒が心機一転、新たな一歩を踏み出せるようサポートしているとのことです。

興味深い点は、学校で行うカリキュラムに基づく学校教育ではなく、生徒の持つ興味を優先した学習の方法と、再び学校に通えるようになる環境作りに焦点を当てた教育を行っている点です。

「最初のレッスンで生徒がどういう趣味を持ち、どのような分野に興味を持っているのかを知るためにその素養を探り出します。生徒の素養とは本人がやっていて楽しめる活動がまず基本になります。好きな事はいつまでやっていても苦になりませんので、そのことに費やす時間が自ずと増えます。結果、時間をかけた分、普通よりもそれが上手になります。こうして得意な物を作り上げる助けをするのがレッスンの目的です。」(西川さん)

西川さんは、このように、生徒に成功体験を持たせることで、学習への興味を引き出していく指導方法を行っています。

>>少しづつ通学日を増やすことも可能、そして、アメリカの高校卒業資格を取得>>
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