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留学会社を利用するメリットとデメリット

「実際にあった留学トラブル事例集」シリーズの4回目。留学会社を選ぶ上での基準やトラブル回避の方法をご紹介します(前編)。

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

ゲートウェイ21倒産後、どこのエージェントが良いのか? 安心か?というお問合せを多く頂くようになりました。そこで、今回は留学コンサルタントの本橋幸夫さん(著書「語学留学指南」ナカニシヤ出版)にお話しを伺いました。

留学を成功させる秘訣

留学エージェントを利用するメリットとデメリット
本橋さんは現在留学を希望する多くの会員に留学エージェントとは別な角度からアドバイスを行っています。
本橋さんは留学を成功させる秘訣講座というホームページを開設して、5年目。ユニークな点としては、留学の斡旋をするのではなく、留学相談に特化した活動をしています。より客観的な立場からアドバイスを行い、必要であれば相談者の希望に沿ったプログラムを持ち合わせている留学会社を紹介しています。前職で10年以上海外大手語学学校に在籍していた経歴をお持ちのため、国内の留学エージェント事情に精通しています。さらに現在の相談者からの口コミ等で、留学会社の評判などの情報をたくさんお持ちです。

ガイド:ゲートウェイ21倒産以来、留学会社への不信感みたいなものが生じ、ブログ等でも「これから留学する人が、なぜ自分で手配しないでエージェントに頼ろうとするのか?」などといった意見が見受けられるようになりました。

本橋さん:このような意見を聞くと「確かにその通り」といった感想を抱く人もいるかもしれませんね。しかし留学の現場でさまざまなケースを目の当たりにしてきた私としては、留学手続き現場を知らない人が表面的な事象のみを捉えて言うコメントだと思っています。留学する人のなかには、その人の置かれている状況、性格、留学希望先の手続きの煩雑さ、などから断然、留学会社を使ったほうがいい人もいます。

それを踏まえた上で、留学会社を使う場合、使わない場合のメリット・デメリットをそれぞれ比較して、自分の好み、状況に応じてどちらかを選択すればいいというということを常々アドバイスしています。

留学会社を利用するべき人、利用しなくてもいい人

ガイド:確かに時間もあり語学力もある人でしたら、ご自身で手続きをするべきだと思いますし、仕事や勉強で留学手続きをしている余裕がない人もたくさんいらっしゃいます。そうしたみなさんの個人的な状況にもよりますね。

例えば、語学にまだ自信のない人が、アメリカの大学付属のビザ取得を要件とする語学コースを希望されるとして、渡航希望日の4ヶ月前に直接学校に申込書を送っても、無事予定日に渡航できる可能性はかなり低いでしょう。なにしろメールでのやりとりを紙に落とすと、2センチ位の厚さにはなりますし、学校からの返事はなかなか来ないし……。

本橋さん:学生さんにとっては、手配を自分ですること自体が「勉強」という考え方もあるようです。もちろん、その考え自体は正しいと思います。ただ、ちょうど、夏や春の休み前にはテストがあり、留学手配に充てる時間的な制限もあるでしょう。留学の最終的な目的は「無事手配すること」ではなく、「有意義な留学」にすることですから、そうした面も考えた上で判断するのがいいでしょう。
そもそも留学エージェントを使う、使わないということと(手段)、有意義な留学生活を送れるかどうか(目的)、ということは別問題です。
このたびのゲートウェイ21問題を受けて、「留学エージェント不要論」を唱えている人たちもしばしば見受けますが、私の意見としては、むしろそのほうが問題は多発すると考えています。

まずは>>留学会社を利用するメリットをご紹介>>
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