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留学トラブル事例[語学学校編](2ページ目)

「実際にあった留学トラブル事例集」シリーズの3回目。留学先の語学学校とのトラブルとその対処法を実例をもとにご紹介します。!

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

「クラスには日本人ばかり」の場合

学校のカフェや課外活動(アクティビティ)では様々な国籍の人との交流ができる。
学校のカフェや課外活動(アクティビティ)では様々な国籍の人との交流ができる。
語学学校に特定の国籍の学生がどのくらいの比率で在籍しているかを示す値を「国籍比率」といいます(日本人20%、韓国人15%、スイス人10%、というような数値)。この表記を参考に、それほど日本人比率が高くない学校を良しとする風潮があります。しかし、この値は実際それほど当てにはなりません。

なぜなら、その数値は発表された時点で過去のものですし、比率は学校の生徒数全体にかかるもので、ひとつのクラスを指すものではないからです。

ただ、これまでの傾向としては、日本の大学生の夏休みにあたる8月・9月、春休みの2月3月は、注意が必要です。特にバンクーバーやシドニーなど、よく知られるメジャーな都市にある学校の一般英語コース、なかでも入門クラスは、日本人比率がかなり高くなっています。

もし、このような状況を回避したいのであれば、この時期は誰もが知っている都市への留学は避けたほうが無難です。

もっとも、上位クラスに入れば日本人比率は逆に低い傾向にあるので、国籍比率を気にする人でも問題はありません。

公正取引委員会の指導による、語学学校の「国籍比率」の表記

「国籍比率」の件については、留学業界に公正取引委員会の指導が入り、語学学校の国籍比率の表記方法について取り決めができました。国籍比率はシーズンによって変化するものですので、この比率をパンフレット等に掲載する場合には通年での表記は認められていません。最も日本人が多くなる時期を示し、その上でパーセンテージを記すことになっています(例、8~9月 日本人比率34%)。

ある意味、この表記が守られている留学エージェントは、コンプライアンスを遵守しているといえるので、エージェント選びの参考にしてください。

また、学校自らが国籍バランスに注意を払い、一部の国籍の比重が高まらないように制限をかけているところもあります。

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