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実際にあった留学トラブル事例[出入国編](3ページ目)

ホームステイや学校とのトラブルなど、留学特有のトラブル事例とその対処法をご紹介。事例を知っておき、もしものときに備えましょう。第1回目は、出入国でのトラブル事例です。

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

入国審査で引っかかり、入国できない場合

ロサンゼルス空港も入国審査の厳しい空港のひとつ。特に長期留学経験のある人は要注意。なぜまた留学するのかが問われます
ロサンゼルス空港も入国審査の厳しい空港のひとつ。特に長期留学経験のある人は要注意。なぜまた留学するのかが問われます。
せっかく数時間のフライトを我慢して目的国までやってきても、入国審査官の判断で入国できず、すぐに帰国を余儀なくされる場合があります。

留学業者間でも、実例が出た場合は情報交換を行い、傾向を探り、対策を練るわけですが、事前の準備次第である程度はこのリスクは回避できます。ポイントは審査官に「怪しい」と思われないようにすることです。

入国審査官が目を光らせているのは「テロ」、「不法労働」、「不法滞在」、「ドラッグ」。つまりはこれらのチェック項目をクリアできる何か証明するものがあれば、審査で別室に行く可能性は低くなるはずです。

例えば、語学研修に行く方でビザを持たない場合は、細心の注意を払って滞在先の説明をしなくてはなりません。

なぜならば、滞在先が学校のアレンジしたホームステイや寮、ホテルと決まっていればいいのですが、滞在先が決まっていなかったり、知り合いの家で過ごすということになると、審査官は学校に行くのではなく「労働」をするのではないかと疑うからです。過去に長期の留学経験などがあると、「何故また語学研修なの?」とますます疑われることも。

ある国に語学留学で入国するはずだったA子さんは、入国審査で所持していたノートパソコンの中身をチェックされました。そこには渡航先国の方とのメールのやりとりで、ベビーシッターをする約束がなされており、報酬についても言及されていました。審査官はそれを指摘し、結局彼女は入国できませんでした。「働く」というキーワードがあったのと、不法滞在につながる恐れを感じたのかもしれません。

他には長期の方で、一旦入国不可とされましたが、なんとか粘って身の潔白を主張し、学生ビザではないもの制限付きで別のビザの取得にまでこぎ着けた例もあります。後ろめたいことが何もなければ、審査官の判断にあっさりとあきらめずに、できる限りの交渉をしてみましょう。

>>出迎えてくれるはずのスタッフがいない……。さあどうする?>>
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