学校でのトラブルとその対処法
問題点は早めに話し合おう |
学校でのトラブル対処法のポイントは、その場で話し合って解決することです。留学を終え、帰国後に問題点を指摘しても、留学生活は戻ってきません。
クラスには日本人ばかり、これでは日本にいるのと変わらない?
クラスの中に日本人がどのくらいの比率でいるのかを示す値を「国籍比率」といいます。ただし、この値は学校の生徒数全体にかかるもので、ひとつのクラスを指すものではありません。
この国籍比率を気にする方は、日本の大学生の夏休みにあたる8月・9月、春休みの2月3月は、要注意です。よく知られるメジャーな都市にある学校の一般英語コースの入門クラスは、日本人比率がかなり高くなっている場合があるようです。
もし、このような状況を回避したいのであれば、誰もが知っている都市への留学は避けたほうが無難です。もっとも上位クラスに入れば日本人比率は逆に低い傾向にあるようなので、国籍比率を気にする方でも問題はないかと思います。
この件については、留学業界に公正取引委員会の指導があり、語学学校の国籍比率の表記の仕方について取り決めができました。国籍比率はシーズンによって変化するものですので、この比率をパンフレットに掲載する場合には通年での表記は認められていません。最も日本人が多くなる時期を示し、その上でパーセンテージを記すことになっています(例、8~9月 日本人比率34%)。
ある意味、この表記が守られている留学エージェントは、コンプライアンスを遵守しているといえるので、エージェント選びの参考になるかもしれません。
授業が自分のレベルに合っていない
簡単すぎるクラスに入ってしまい、つまらない。授業内容が難しく、ついていけないという場合も早めに学校のスタッフに相談してください。
語学学校に通学すること、初日にクラス分けテストがあります。一般的には、文法の穴埋めテスト、インタビューが行われています(作文を課すところもあります)。この結果を見て、レベル別にクラス分けがなされます。
その試験の出来、不出来、試験官の印象で多少本来のレベルとは異なるクラスに振り分けられる場合があります。
この場合は、我慢せずに学校の担当者に相談してみてください。クラスの在籍者数の問題もあるかとは思いますが、大体の場合変更してくれると思います。
思っていたより生徒数が少ない? 大丈夫?
入学してみたら、生徒が少ない(いない)。申し込んでいたコースが人数不足でおこなわれなかった。という場合もあります。
授業が規定どおり行われている限りでは、生徒が少ないということだけでは、学校側に非はありません。ただ、人数が少なく個人レッスンになるため、授業の時間が減少するというのは、不合理だと思います。毅然とした態度で、そのような申し出にはサインをしないようにしましょう。
申し込んだ学校がなかった!? そんな嘘のような本当の話
検索エンジンで見つけた北米の学校に、ホームページから申し込んだところ、その後何の返信もなかったそうです。その後留学エージェントに相談してその学校について調べてもらったところ、実は実在しない語学学校であることがわかりました。住所も建設中のビルの住所になっていたそうです。
ホームページだけで申し込まず、パンフレットを請求したり、複数の留学エージェントに学校の評判を聞くのがいいでしょう。
最後に
今回は、皆さんはなかなか耳にすることがないかもしれない、実際のトラブル事例を交えて、その実例と対処法、回避術をご紹介いたしました。
これから留学に出発される方には、あまり役立ててほしくはないのですが、一応こうしたことが起こりえるということで認識していただけるだけでも、トラブル遭遇時にはあわてずに済むかと思います。
次回は「留学トラブル事例 そのときどうする!?(その2)」ホームステイ・寮に関するトラブルについてご紹介します。本当にいろいろな事例があるので、特にホームステイをお考えの方は是非、読んでください。