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親子留学、子どもの準備で必須のアレコレ(2ページ目)

今年の夏に親子留学を予定中の方は必見です。実体験に基づくノウハウをご紹介。飛行機のこと、病気のこと、食事ステイ先のことなど、どんなことが心配で、どんな準備をしたのか体験者に聞きました!

執筆者:すずき ゆき

とてもラッキーだったステイ先探し

親子留学、イギリス
イギリスへ1ヶ月の親子留学を実現された渡辺さん親子。娘さんは4歳で初海外
今回の留学の場合、私のほうは特に習い事をするとか語学学校へ行くような計画は立てていなかったため、だからこそより現地の人たちとコミュニケーションができるホームステイを希望しました。

私は、たまたま現地に知人がいて、その人にあれこれ相談したり情報を収集してもらっていました。その知人にホームステイ先も紹介してもらいました。紹介していただいたステイ先のご一家は、ホストファミリーとしての経験のあるご家庭ではありますが、「親子連れ」が果たして大丈夫かどうかが心配でした。ホストマザーは通常、午前中プライベートレッスンをするプログラムだったので「その間お子さんはどうするの?」という質問が帰ってきました。私は英語レッスンはおこなわず、1週間料理やショッピングを一緒にして過ごしたいと思っている、と先方に告げ交渉が成立。

ステイ先での心配事

私が例えば逆の立場でホームステイを受け入れているとしたら、やはり「親子」、とりわけ私のように小さな子どもと一緒の見ず知らずの親子を受け入れるのは躊躇してしまうと思います。安全や滞在中の子どもの健康状態のこと、しつけの問題、言葉の問題。皆さんだったらどうでしょうか? だから知り合いを通してか、留学斡旋会社の留学プログラムを利用しなければ、個人でのホームステイ先探しはまず無理だと思います。ただご存知かもしれませんが、イギリスにはBed & Breakfastという朝食付きの民宿や家の中の一部屋を借りてステイできるゲストハウスもあります。たいていご夫婦や家族で経営していて家庭的な雰囲気なので、コンドミニアムでのステイよりホームステイにより近い親子留学ができるでしょう。

私が心配だったのは、まず子どもの食事。白いご飯とシラスが大好きな和食党で、超偏食であるうちの娘。イギリスに行って食べられるものはトマトにフライドポテトにハムと魚くらい・・・。こういう状態ですので、食事に関してご迷惑をおかけすると思いますが大丈夫でしょうか?とホストファミリーにはステイのお願いをする時点で予めメールできちんとお伝えしました。

やはり子どもが小さければ小さいほど、当然のことながら大人が気をつけてあげなければいけない部分が多く、例え留学斡旋の会社にコーディネートをお任せするにしても、ホームステイをするのであれば、ホストファミリーに対してはできる限り行く前に自分でメールなり手紙なりを出してやりとりをするのが望ましいと思います。自分たちがどんな親子であるのか、ステイ中のプランなどのインフォメーションは事前に伝えることで、また相手からも逆に質問され、コミュニケーションを充分にとることができます。海外では室内でペットを飼っている家庭も多いですね。ペットの毛にアレルギーがないか、喘息もちではないか、食べ物のアレルギーはないか・・・等。その家に到着してから「実は・・・」と言われても相手は困ってしまいますよね。

外では子どもを絶対一人にしてはいけないのがイギリスの規則

実際に行ってみてやっぱり「郷に入れば郷に従え」を実感しました。イギリスでは12歳になるまで、家の外では親は子どもを1人にすると罰則される、ということは聞いていました。だからスーパーなどに行っても日本のように子どもがお菓子売り場辺りをウロウロする姿はありません。ある日、ステイ先のお父さんがドライブに連れていってくれました。見晴らし絶好の場所に着いた時、娘はスヤスヤお昼寝中。お父さんが「僕は車に残っているから、景色をみておいで」と言ってくれました。車を泊めたところは見渡しも良く、離れて歩いて行っても車は目の届く範囲にあります。それでも「置きざりにするのはいけないから」と言ってお父さんは車から離れませんでした。日本のように車に子どもを置き去りにして親は買い物、とかパチンコで数時間!なんてことは絶対にあり得ないのですね。

その他、店内にある商品に子どもが手で触られることは嫌がられたり、写真撮影に関しても、日本より敏感であることを感じました。せっかく子どもが現地の学校に通園したのだから成長と思い出の記録として、クラスメートと一緒にいるところの写真を撮りたい!学校の様子を撮りたい!と思うところ。でも最近のインターネット上での写真流出による犯罪や肖像権の問題もあり、勝手に撮ることは厳しくなっています。撮りたい場合は、必ず先生、学校にどういう目的で写真を撮るのかを説明し、許可をもらうようにしてください。実際、私もドライブインにあった空気入りの巨大プーさんを撮ろうとしたら「ここは撮影禁止よ!」と注意され、街で娘を撮る時、近くにいた子どものママに嫌な顔をされたことがありました。

ハワイにおいては、あんなに自由で何でもOK!にみえる国ですが、バスの中での飲食は禁止です。宗教に関する事なども、日本人はもっと敏感にならなくてはいけません。こうした海外で気をつけなくてはいけないルールやマナー。そういうことに気づくことも留学の醍醐味のひとつです。今回は子どもと一緒に行ったことで、今まで気づくことがなかった「子どもを通して」のルールやマナーの違いにふれられたことも、私にとっては新鮮な発見でした。

親子留学のススメ

「あぁ、いいな親子留学・・・」と思っているママは結構多いのではないでしょうか? 料金が高いから、パパを説得しなくちゃいけないから、と最初からあきらめてしまっていませんか? 子どもが小いうちは、ママひとりで連れていくのは大変かもしれませんが、実際行って得られたものは多かったです。海外での子どもの様子、私自身が学べたこと、観光した思い出の数々。成長過程にいる子どもと一緒だったからこそ、自分ひとりで旅行したのとはまた違う思い出をたくさん作ることができました。「またイギリスに行きたい!」と子どもが行ってくれるので、私たちの今回の親子留学は◎。皆さんにも、いろんな意味で「親子留学」「プチ留学」をお勧めします。10日~半月ほど遠く離れた実家に里帰りしたとパパには思ってもらいましょう!

■渡辺さん親子の【体験談】ハリー・ポッターの学校に入学も参考にしてみてください。さらに詳しい留学生活を知りたい方は、渡辺さんの親子留学ブログもあります。

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