留学エージェントの選び方」でも触れた通り、現在のところ留学エージェントは許認可制ではなく、残念ながら、その実態は玉石混交。留学生数の増加にともない、手続き代行に関する苦情やトラブルも少なくありません。「留学業界でも何らかの資格や規制が必要」という声が高まる中、今年10月「第1回海外留学アドバイザー(RCA)」資格認定試験が実施されました。

今月は、前・後編の2回に分けて、注目されるこの試験について取り上げてみたいと思います。 前編では、まず概要をご紹介しましょう。

受験資格と試験の目的

カウンセリング
これまで留学カウンセラー(アドバイザー)に関する資格はなかった
名称にあるRCAは、“Ryugakukyokai Certified Advisor”の略で、「留学生に対し、適切かつ信頼のおける提案、指導ができるための海外留学に関する基礎的な経験・知識・資質を有している人材」と定義されています。名前から分かるように、資格認定機関は留学協会。昨年5月に発足したNPO法人です。留学業務に携わる人のための資格認定試験ですが、18歳以上で高卒程度の学力があれば、職歴や実務経験、留学経験などに関係なく誰でも受験は可能となっています。

試験の目的については、

「合格者が留学生等に対して単なる留学の斡旋・手配をするだけではなく、留学生のキャリア形成の観点から適切な留学プログラムを提案し、指導できる人材であることを認定することで、来たるべき時代に向けての留学促進と業界のさらなる発展に資すること」(試験概要より一部抜粋)

とされています。キャリアアップ目的の留学傾向は強いものの、留学スタイルが多様化している現状を考えると、「キャリア形成」のみならず、幅広い視点から最新かつ正確な情報と中立的な立場に基づいたアドバイスができる実力のあるプロ・カウンセラーの認定を期待したいところです。

第1回目の試験は、10月10日に1次試験(筆記)、続いて10月31日に2次試験(小論文、グループ討議)が行われ、11月9日付けで合格者100名が発表になりました。

第2回試験と今後の課題>>