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年賀状との使い分けがポイント 親しい人にはクリスマスカードを

若い世代を中心にクリスマスカードを送る人が年々増加中。重要なのは送る相手を選ぶこと。どうせなら、クリスマス・スピリットを発揮して、誰かのためになるカードを使ってみてはいかが?

執筆者:南田 登喜子

クリスマスカード送付先リストは交友リスト

「彼女のクリスマスカード送付先リストから外されるだろうけど、気にしないよ」――先月、エルトン・ジョンがそんな風にコメントした事件がありました。舞台は、英国の音楽雑誌「Q」が主催するQアウォーズ。最優秀ライブパフォーマンス賞にマドンナがノミネートされていることを知って激怒したサー・ジョンが、「口パクで歌っているヤツは撃たれればいいんだ!」なんて暴言を吐いたあとに言ったセリフです。

クリスマスカードを交換する風習のある人々にとって、そのクリスマスカードの送付先リストはいわば交友リスト。ケンカしたときに、"You are off my Christmas card list!" といえば、そこには「もう友達じゃない」という意味が込められているわけです。先の事件では、ご丁寧にもマドンナの広報担当者が「カード送付先リストからエルトン・ジョンの名前を消しはしない」という談話を発表していました。

フォーマルな年賀状、親密なクリスマスカード

ツリー
街中でクリスマスの飾りつけが始まれば、カードの準備を
日本でも若い世代を中心にクリスマスカードを送る人が年々増えてきましたね。年賀状の代わりにクリスマスカードを送るというより、仕事関係者などフォーマルな相手には年賀状、友人などパーソナルな関係の相手にはクリスマスカード、と使い分けることが多いようです。中には、一部の親しい人にだけクリスマスカードと年賀状どちらも送る人も。

ちなみにクリスマスカードは喪中でもOK。カラフルなものではなく、地味目のデザインを選ぶといいでしょう。相手によっては、常識的な年賀欠礼状や寒中見舞いが無難ですが、喪中に心のこもったメッセージの添えられたクリスマスカードを受け取ったり、感謝の気持ちとともにクリスマスカードで近況を伝えたり、ということをきっかけに、カード派になる人も少なくないようです。

日本ではクリスマスカードが習慣として定着していないだけに、年賀状のように形式的なことを気にする必要があまりないのがいいところ。よく使われる基本的なフレーズはあっても、書き込むメッセージは自由です。日ごろの感謝の気持ちや近況報告など、自分の言葉でストレートに書けば、それでOK。常識やルールに縛られない代わりに、相手をセレクトする必要があるのかもしれませんね。

かしこまらずに、心のこもったメッセージを送りたい人がいるなら、クリスマスカードを利用しないテはありません。義務感で送られる「義理クリスマスカード」は今のところまずなさそうなので、もらったほうもきっと嬉しいハズ。留学やホームステイを通じて知り合った海外の友人・知人にもぜひ送っておきましょう。

どうせなら誰かのためになるクリスマス・カードを>>

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