クラスメイトの国籍は、中国、韓国、メキシコ、イタリア、スペイン、イスラエル、アメリカなど、さまざま。日本の学校が休みの時期には、日本人大学生が増えて、クラスの半分を占めたこともあったが、それも一週間ほどだけだった。
「同じレヴェルでも、先生によって、授業内容や進度などはかなり違いましたね。最初のクラスでは、先生が英語で説明をしていたため、よく理解できなかったので、すぐにほかのクラスに変更しました。人数に余裕があれば、本人の希望でクラスを1週間単位で変えることができるんです。新しいクラスはスピードが早くて大変でしたけど、先生が気さくで感じよく、集中して勉強することができたのでよかったと思っています。帰国2週間前には、上のレヴェルに進む選択もありましたが、最後の復習を兼ねて、今までと同じレヴェルにしました。それがとてもほんわかした雰囲気で、みんなで一緒に学んでいくって感じのクラスだったんです。そのときはちょっとのんびり学べました。シャンソンを歌ったりもしましたね」
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「ホストファミリーはマダムと10歳の女の子。夕食後、マダムと一緒に、シャンゼリゼ通りにウィンドウショッピングへ出かけたり、週末の夜は友達とクラブへ行ったりもしました」
パリ生活を満喫しながらも、当初の目的も忘れてはいない。CM撮影などのコーディネートをしている会社の経営者を紹介してもらっていた瓜谷さんは、その人に会いにいくことにした。
「到着してすぐだったんですが、いろいろ相談にのってもらい、エージェントに直接行ったほうがいい、とアドバイスしていただいたんです。そのときはフランス語も英語もできなくて不安だったので、まずは1ヵ月語学に励み、フランス語を少し話せるようになってから行こうと決めました。でも、1ヵ月たってもあまり会話力がつかず、行く勇気がなくなって落ち込みました。2ヵ月たって、行かないと後悔する気がして、思いきって大手のエージェントにポートフォリオを持参。今までの作品をみてもらいました」