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海外の農場・牧場で生活体験! ファームステイの基礎知識(1)(2ページ目)

ファームステイには大きく分けて3タイプあります。目的や予算、体力などを考えて、自分にあったタイプのファームステイを選ぶことが、失敗しないファームステイの大前提!

執筆者:南田 登喜子

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このファームでは、ほとんどのものを自給自足していた。羊は食用ではなく、羊毛を刈るために飼われているのだけれど、もちろん自分たちで食べる分は別。ほかにも家畜がいて、肉や卵に困ることはないし、庭で野菜や果物も作っている。収穫物を売っているわけじゃないから、「家庭菜園」と呼ぶべきなのだろうけれど、それにしては規模が大きくて本格的。近所(といっても隣まで数キロ!)の人と物々交換して、必要なものを手に入れたりもするから、少し多めに作ったほうがいいのだそうだ。

そんなわけで、食卓に並ぶ食べ物はたいていが自家製。旬の取れたてのもの、手作りのものばかりで、「この人たちは、世界で何が起ころうとも生きていけるなあ」とものすごく感心してしまった。(後日、ファームから40キロ以上離れている一番近い町の小さな食料品店で、ばったりGさんと会った。「あれ、どうしたの?」と聞いてみると、「砂糖がきれたんだ。サトウキビは作ってないからね」と言って、ウインクしていたっけなあ……)


……と、まあこんなふうにファームの暮らしを垣間見ることをできるのが、ファームステイ! 大きく分けて3つのタイプがある。
 

ファームステイ3つのタイプ
向いているのは
ズバリ……
やめておいた方が
いいのは……
●らくらく体験型 ちょっとだけファームを体験してみたい人 本気でファームの仕事を理解したい人
●ほどほどボランティア型 自分から積極的に仕事を手伝える人 漠然とファーム生活に憧れている人
●パワフル仕事型 屋外で汗を流して働くのが好きな人 体力のない人

体験型のいいところは、誰もが気軽に参加できること。ごく普通の体力があれば問題はないし、子供連れOKのところもある。滞在は2~3日程度が多く、ファーム生活を「いいとこ取り」して味わえる反面、ホントのファームの大変さに触れずに終わってしまう可能性もある。やる気満々の人だと物足りなく感じることも。

ボランティア型や仕事型は、ファームの暮らしにどっぷりと浸ることになり、生活を多面的にとらえるチャンスは大いにあるが、仕事はキツイ。「自然や動物に触れたい」程度の気持ちで参加すると痛い目にあうので、それなりの心構えが必要だ。
 
 

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