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今ではほとんどのホームステイが有料となったが、ホームステイ制度がはじまったころは、無料で外国人を受け入れる家庭が多くあり、ボランティア・ホームステイが中心だった。
さてさて、ここで小さな疑問。ホストファミリーは今でも国際交流を目的として、外国人を受け入れているのか? それとも、単なるサイドビジネスとなってしまったのだろうか?
答えは、国によって、受け入れ家庭によって、また、状況によっても違ってくるハズ。ホームステイ体験者に聞いても、きっと答えはまちまちだろう。
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発展途上国では、滞在費として受け取るお金が、ホストファミリーの家計の大きな助けとなることは間違いない。
中米のグァテマラにアンティグアという街があるが、ここにはその街の規模から考えるとびっくりするくらいの数のスペイン語学校があり、スペイン語教師を職業とする人が多く、かなりの家庭がホームステイを受け入れている。派遣国に行く直前に、ここでスペイン語に磨きをかけている日本の青年海外協力隊員もたくさん見かけた。
誤解を恐れずに言えば、主要産業と言ってもいいくらいである。でも、ここがビジネス一本槍だとは決して言えない。実際、わたしはこの街で、また、この街のホストファミリーのところに滞在している間に心温まることがたくさんあったのだ。
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一般的には、「ペットOK」とか、「タバコを吸わない」といったおおまかな希望は出せても、ほとんどのホームステイプログラムでは滞在先の家庭を選ぶことはできない。「ホストファミリーには当たりはずれがある」というのはよく言われること。その意見に反対する気はない。程度の差はいろいろあるけどね。
ただし、これは受け入れ側にとっても同じ条件だ。異国からはるばるやってくるあなたが「当たりか、はずれか」というのは彼らにとっても大きな賭けではないだろうか? 部屋が空いているから、と始めからサイドビジネスとして考えるなら、自分たちに選択権のある下宿屋をやったほうがよっぽど安心だと思わない?
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