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ホストファミリーの本音とホームステイの現実 ホームステイ受け入れの目的は?(2ページ目)

ボランティア・ホームステイをほとんど見かけなくなった今でも、ホームステイ受け入れ家庭の目的は国際交流でしょうか? それとも単なるサイドビジネス?

執筆者:南田 登喜子

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善意のホストファミリーは確かにいる

わたしにとって初めてのホストファミリーは、受け入れ側にとっても初めてのホスト経験で、最初はお互いの意思疎通に試行錯誤があったものの、10年以上たった今でもおつきあいがある。

反面、4人の外国人をステイさせながら、受け取った滞在費をお酒につぎこんでしまうため、満足な食事も出せずにいたファミリーのところに滞在したこともある。(そこはとっとと引き払ったけどね!)

ひどい話はありあまるほど聞く。子どもが10人もいる家庭で、掃除、洗濯、子守りと家政婦同然にこき使われて、逃げ出してきた人や、ホストファーザーに襲われそうになった人。ステイ中ずっと家族はホリデーで出かけ、単なる留守番と化してしまった人。残念ながら、明らかに、その家は出るべきだと思われるケースも少なからずある。

が、しかーし!

善意のホストファミリーが世界中にたくさんいることを、わたしは自分自身の経験や周りで見聞きしたことからよーく知っている。言葉も満足に通じない見も知らぬ他人を家族の一員として快く迎え入れてくれる彼らの姿勢には頭が下がる。
 
 

わずらわしけりゃ、ホテルやアパートへ

ひとつだけ言えるのは、もしあなたが残念ながら「はずれ」の家庭に当たってしまったときに、対応できる自信がないのなら、そのリスクを負えないのなら、はじめからホームステイという滞在手段を選ばないほうが賢明だということ。ホテルや、アパートに滞在すれば、そんなわずらわしいこととは関わりあわなくてすむのだから。

そのかわり! うん、そのかわり。テレビや映画に出てくるような、絵に描いたような典型的な外国じゃなく、異国の家庭の人間くさ~い素顔に触れて、どっぷりつかって受け入れられながら、フツーの暮らしを身をもって体験するチャンスはまずやってこないので、そのつもりでね。

[関連]
ホームステイのトラブル
ホームステイの基礎知識
ホームステイの実情


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